大人女性が心地よく過ごせる部屋着を考える
少ない服で暮らすなら、部屋着はいるのかいらないのか? 気楽な一人暮らし、部屋にいるときはどんなスタイルで過ごす? ちなみにメイクはする? しない? 大人の女性にふさわしい部屋着(ルームウェア)について考えます。
「服を減らした」と言うと、部屋着はどうしているのかと聞かれることがあります。
部屋着の定義は人それぞれ違いそうですが、現在私が使っている部屋着は1枚。黒のノースリーブワンピースのみです。
そして私にとっての部屋着とはパジャマ、寝巻きのこと。
文字通りベッドにいるときのみ着用するもので、それ以外は基本的にいつでも外に出られる服を着ています。
■昔はだらけきった部屋着を着ていたけれど……
なんて言っていますが、その昔はパジャマと部屋着の区別をしていませんでした。
何しろ気楽な一人暮らし。出かける予定も来客も荷物が届くこともない休日であれば、起きたままの格好で部屋をうろつこうが食事しようがそのまま夜まで過ごそうが全然平気。誰にも見られることがないのだから、ラクなのが一番、とばかりに自宅ではだらけきった格好をしていました。
当然、メイクもなし。普段しっかりメイクしている分、休日くらいは肌にも休息を与えななくては、という大義名分もありましたが、本音はと言えば単に面倒なのでノーメイクだっただけです。
一人暮らしになって以降、いつの間にか定着していたこのスタイルとようやく決別したのは、40歳を過ぎてからでした。
■起きてすぐ身支度を整えると心地よい
あるときから人に会う予定がない日でも、起きてすぐ身支度を整え、メイクをしてから1日をスタートするようにしました。
長らく定着していた習慣を変えるきっかけは、働き方や住環境が変わったせいでもあったのですが、最大の要因は自分自身が感じる心地よさの変化。
これまでは何もしないラクさが心地よかったのに、あるときからラクなほうへ引っ張られて、人目がなければ何もしない自分が少々恐ろしくなってきたのです。
加えてちょうどいい感じの年頃になったのも大きい。
洗面所へ行く度にノーメイクでパジャマ姿の覇気のない自分と対峙するよりも、眉毛くらいはあって外に出られる程度の格好をしている姿が鏡に映っているほうが幾分気分がいい、ということに気がついたのです。
当然といえば当然ですが、これは若い頃には考えなかったことでした。
■大人の女性におすすめの部屋着
そんな今、寝るとき以外で部屋にいる時間、どのような服で過ごしているかというと、春夏ならストレッチデニムやタイパンツにTシャツといったラフなスタイル。冬場は同じくデニムにカーディガンを羽織ったりやや厚手のプルオーバーやニットスカートなど。
このままきちんとしたレストランへは出かけられないけれど、近所のスーパーやカジュアルなカフェならOK、といったコーディネートを選んでいます。
メイクはベースに眉、アイライン程度ですが、知人に偶然会っても一応私だと気づいてもらえる程度には常にしています。
日中はこのスタイルで過ごし、夜入浴したらパジャマ代わりのワンピースに着替えて就寝。ワンピースは寝ている間しか着ないので、洗い替えもとくに必要なし。よって、部屋着は1枚で事足りるというわけ。
もう昔のように突然の来客に慌てたり、荷物が届いても受け取れない、などということはなく、鏡に映った自分の姿に愕然とすることもない。今の自分にとってはこのスタイルがちょうどいい心地よさなのです。
いくら一人暮らしでも、以前の私のように自堕落な生活をしている女性は少ないかもしれません。でも、せっかくの休日をダラダラ過ごしてしまいがちで、なんだかもったいない気がする、という方がもしいらっしゃるなら、「起きたらまず外に出られる服に着替える!」を試してみてください。
とても単純なことですが、気持ちがガラッと変わりますよ。