大人こそ結婚式でパステルカラーのドレスを選ぶべき理由
結婚式が増える時期。おすすめはパステルカラーのドレスを着ていくこと！ 「えっ、黒が万能だし、大人っぽいけど？」と思うあなた、ちょっと待って。パステルカラーのドレスの効能や、黒の思わぬ落とし穴をご紹介します。
もうすぐ春。気候もいいので結婚式が増える時期です。友人や知人、同僚などの結婚式に、皆さんどんなファッションで参加していますか？
■喪服感たっぷり……黒づくめの異様な結婚式
ある友人の結婚式でのこと。30代を過ぎたいい年の大人とはいえ、お祝いの席なので、私は明るい水色のドレスで参加しました。
ところが、いざ会場に着くと、私を除いた友人全員が、揃いも揃って皆「黒」を着用していたのです。しかも、事前に相談していたわけではなく、たまたま同じ格好になったそう。
同じテーブルに座っている７人中６人が黒。新郎新婦と一緒に並んで撮った写真もほぼ全員が黒。それはもう「ここ、結婚式の会場ですよね？」と確認したくなるほどの喪服感（笑）。
たしかに、こういうときに黒を選びたくなる気持ちはわかります。30代ともなれば、結婚していたり、子供がいたり、自分の自由になるお金も限られてくれば、うっかり若い子向けのドレスなんて選ぼうものなら、かえって若作りに見えてしまう、すべてにおいて悩ましい年頃ですから。
どこに着て行ってもハズレのない「黒」なら間違いないでしょう。
でも、今回は結婚式というお祝いの席。せっかくのお祝いなのだから、せめて半数くらいはダークカラー以外を着てきてほしかった、と新婦でも親族でもありませんが、少しがっかりしてしまいました。
しかも、黒は大人の肌のアラやくすみ、たるみなどをかえって目立たせ、実年齢以上に老けて見せかねない、着こなしが難しい色でもあると思います。
普段から肌のお手入れが行き届いていて、くすみやたるみなんてない！ という方ならともかく、エイジングサインが出てきた方は避けたほうが無難です。
久しぶりに会った友人などは、会わなかった年数分の劣化に加え、黒の効果でさらに……いや、よく言えば大人の貫禄が出ていました。
このように、一見鉄板カラーに思える黒ですが、大人にとってはいいことなんてあまりないのです。
■結婚式のドレスはパステルカラーを選んで
そうはいっても、パステルカラーなどのきれい色のドレスだと若作りに見えるのでは？ と懸念する方もいるかもしれません。しかし、私たちの隣のテーブルに座っていた、新婦の幼なじみグループの女子たちが、そんな心配を見事に払拭してくれました。
新婦の幼なじみで私たちとも同級生でしたが、ほぼ全員が華やかな色のドレスやワンピースだったため、どう見ても年下にしか見えません。そして、そのビジュアルから「会場に華を添える」という新婦友人女性としての役割もきっちり果たしていたのです。
そのイメージは他の参列者にとっても同じだったようで、なによりも男性陣のちやほや具合が彼女たちの印象の良さを物語っていました。
ドレスの明るい色のレフ板効果で肌が明るく見えて、若見えしていたこと。若作りではなく、若見えです。
そして、お祝いの席という華やかな場で、話しかけやすい明るい雰囲気だったことが彼女たちと私たちの差だったのではないかと思います。見た目だけでなく、雰囲気が美しいことも大事だということがよくわかりますね。
■ファッションも美容を構成する一要素
大人にとってはファッションも美容のひとつ。無難であることだけにこだわるのではなく、自分が少しでもきれいに見えるメイクやファッションをチョイスしましょう。
そして、どんなイベントにも当てはまりますが、忘れてはならないのはそのイベントの本来の目的。
自分が主役か裏方か、賑やかな席なのか厳かな席なのか、華やかな方が好ましいのか、それとも落ち着いた雰囲気の方がいいのか。
そんなことにも意識を向ければ、おのずとどんな服装で行けばいいか、ある程度はイメージがつくはずです。
それを踏まえたうえで、自分の肌事情や財布事情も考慮しつつ、当日のファッション・メイクを決めれば、「何を着ていいかわからない」というお悩みも、少しは解消されるのではないかと思います。
次の結婚式には、明るく華やかなパステルカラーのドレスを選んで、着ていってみてはいかがでしょうか。
