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本音の恋愛トーク満載!フランス女性流・恋愛ルール本が登場

『The Golden Rules パリジェンヌがひそかに学ぶ恋愛ルール』(ディスカヴァー・トゥエンティワン、神奈川夏子訳)は、仏『ELLE』誌ジャーナリスト、『Clés』誌のジャーナリスト、弁護士として活躍するパリジェンヌ3人が、身をもって体験したお墨付きの恋愛アドバイス満載の一冊です。

本音の恋愛トーク満載!フランス女性流・恋愛ルール本が登場

出会いから、本命との恋愛、そして結婚生活という恋愛のステージごとに分けられた3部構成で、恋愛に関するお悩み解決、役立つちょっとしたヒント、ありきたりな恋愛観の打破方法を、おしゃれに、そしてユーモアたっぷりに解説した『The Golden Rules パリジェンヌがひそかに学ぶ恋愛ルール』。

「どちらから電話をかける? 駆け引きは続行中?」「すぐにセックスしてもいいの?」「感じない。どうしたらまた熱くなれるの?」「しまった! ベッドでは使いものにならなかった彼……」などリアルな恋愛成就法が紹介されています。

『The Golden Rules パリジェンヌがひそかに学ぶ恋愛ルール』から、恋愛と結婚生活におけるパリジェンヌ的恋愛ゴールデンルールの一例をご紹介します。

■[本命との恋愛]退屈な夜は、2人の関係が新しいステージに進んだ証拠

盛り上がらないどころか、ちょっと退屈な夜もあったりして。いつもなら、冗談がいくらでも噴き出して、大笑いし、キスをし、何の話をしていたか忘れるくらい、とにかく愉快でたまらないのに。相手の顔を見つめるたびにドキドキして、キスせずにはいられないのに。

今晩のふたりは、原発問題で意見が合わず、彼がグルテンをうまく消化できないのはなぜかを議論し、ゴダールの最新作『さらば、愛の言葉よ』を観ながら、この映画の世界と同じくらいの沈黙に支配されています。

映画のあとはお決まりの手順でセックス。そして眠りにつく前のあなたの頭には、シャルル・アズナブールの歌が鳴り響いています。そろそろわたしたちは終わりなのかしら?

もちろん、違います! ふたりの関係が新しい段階に入ったのです。いちゃいちゃするだけが愛し合うことなのではありません。ときには何もいっしょにしたくないと思えるのも、恋人である証拠です(そう思えるなんて、すてき)。

大騒ぎする必要もなく、お互いを自然体のまま受け入れるようになったと言えます。ときにはダレた雰囲気にもなるでしょう。人生と同じです。毎晩がにぎやかなフレンチ・カンカンというわけにはいきません!

そして、ふたりでカフェのテラスに座り、それぞれカフェオレとエスプレッソを注文。めいめい好きな雑誌を読んだり、道行く人びとを眺めたりして、静かな時間を味わいます。おもちゃを手にして黙々と遊んでいるのがうれしい子どもたちのように、心地よく過ごせたなら、ふたりの関係が軌道に乗りはじめた証拠です。

■恋愛のゴールデンルールは?

状況を悪化させるようなことを口にしないこと。

「ねえ……どうして何も言わないの?」「何を考えてるの?」は禁物! 彼をそっとしておいてあげましょう。

少しだけ猫をまねしてごらんなさい。ひとりで行動するけれど、撫でたくなるようなたたずまいを心がけて。

■[結婚生活]パートナーとの間に距離を感じたら、共通の目標を定める

夫婦でいる歳月が長いほど、相手の未知の要素も次々と現れてくるでしょう。その数ときたら、あなたが独身時代に渡り歩いた未知の男の数よりも多いくらい! それ自体、別に問題ありません。出会ったころを基準にして、相手の人となりを決めてはいけないんです。

気をつけたいのは、突然パートナーとのあいだに距離を感じたときです(ある日、自転車で出ていったと思ったら、ピュイ=アン=ヴレに移住してパニーニの店を開くなんて言い出すかもしれません)。

こんなとき、ノスタルジーは禁物。それより未来に向けて、ふたりで共通のプロジェクトに取り組むのがいちばんです。目標を定めてみましょう。

たとえば、いつも夢見ていた世界旅行を実行する、小さなビストロを開く、いつも心を傷めてきた人道問題について組織を立ち上げて支援する、大仮装パーティを開催する、など……。

3人目の子作り計画? 残念ながらそれはダメ! 子どもは夫婦の距離を縮める手段にはなりません(距離が縮まった結果、生まれてくるのが子ども、というのはありです)。

■結婚のゴールデンルールは?

カップルは変化を遂げていくもの。あなたたちも例外ではありません。

ふたりで行動することが少なくなったからこそ、またいっしょに何かする楽しみが倍増するのです。
人生にはいろいろな時期があり、方向転換や危機的状況が訪れるでしょう。そのたびに新しい挑戦だと思って取り組んでみてください。意外に面白かったりします。

100におよぶ恋愛シチュエーションでのアドバイスが詰まった本書ですが、恋愛のルールに正解なんてありません。

著者たちも「何があろうとも最終的にはあなたの直観に従うのがベストだということを忘れないでくださいね」と言っています。自分なりの恋愛ゴールデンルールを見つける参考書として使ってください。

パリのおしゃれなスポットやショップ、パリジェンヌ愛用のアイテムを紹介するコラムも読みごたえがあり、フランス映画のタイトルや女優名なども随所に登場するので、フランスカルチャー好きの方も楽しめるのではないでしょうか。

■『The Golden Rules パリジェンヌがひそかに学ぶ恋愛ルール』著者プロフィール

フロランス・ベッソン(Florence Besson)さんプロフィール

40歳。『ELLE』誌のジャーナリスト。おもな仕事にイラクからのルポルタージュやヒラリー・クリントンのインタビューなどがある。でも、いちばん得意なのはパリジェンヌの友人と何時間も恋愛談議に花を咲かせること! 夜明けに公園のベンチに座って夜行性の鳥たちと一緒に詩を口ずさんだり、クラブから朝帰りしたその足で教会のミサに出席したり、セーヌ川の橋や、1本の木や、パリの屋根の上での出会いに酔いしれたり。すべては恋愛小説のような人生を送るためのすてきな要素だと思う。ロマンティックすぎて現実的ではない? まさか! ちゃんと幸せは見つけているのでご心配なく。フロランスにとってパリはパーティそのもの!

エヴァ・アモール(Eva Amor)さんプロフィール

39歳。弁護士。つまりあなたを決して裁かず、いつでも応援する側! 仕事と彼氏と赤ちゃんと……慌ただしい毎日のなか、友だちの恋愛相談の時間はかならず確保。シングル・既婚を問わず、相談内容は予想外の展開やこみいった関係なのだとか。道徳もモラルも説かない、的確であけすけなセクシー司令官とはエヴァのこと! スノッブなのはもちろん、少々女王様気取り、そしてそんな自分を鼻で笑う余裕を持った、つまり真性のパリジェンヌ。恋するすべてのパリジェンヌにとってヨーダ師の役割を果たす。これで名前がアモールなのだから……。

クレール・スタンラン(Claire Steinlen)さんプロフィール

42歳。『Clés(クレ)』誌と『Télégramme(テレグラム)』誌のジャーナリスト。4人の子持ちですがそれが何か? レストラン、超高級ホテル、アートイベントで賑わうパリの街中をミニドレスで駆け回り、レオナルド・ディカプリオをはじめとするスターのインタビューをこなし、仕事が終わると20年来のパートナーでいまだに熱愛中の彼と過ごす。結婚にかんする著書『10 bonnes (ou mauvaises) raisonsde se marier(結婚に踏みきる[前向きばかりとは限らない]10の理由)』があり、おとなのおもちゃもキリンのソフィーも同じように語る。愛を長続きさせるには努力が必要? それよりも大笑いがいちばん。マンマ・ミーア!

『The Golden Rules パリジェンヌが秘かに学ぶ 恋愛ルール 』

トランネット編集部

出版翻訳専門の翻訳会社。年間約150冊、累計1800冊以上を翻訳。日々、日本の読者に読んでもらいたい海外の書籍を探している。

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