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太陽の光に似合うミニマムメイクで崩れ知らず!【藤原美智子 連載】

夏のメイクは「崩れにくい」ではなく「抵抗しない」方が賢明です。ミニマムなメイクのポイントを伝授します。

太陽の光に似合うミニマムメイクで崩れ知らず!【藤原美智子 連載】

真夏を迎える季節になると、「崩れにくいメイクにするにはどうするの?」と質問されることが多くなります。つまり汗をかいても崩れない化粧品やテクニックを知りたいということです。

でも私が実践しているのは「崩れにくく」ではなく、「無駄な抵抗はしないで、受け入れる」という方法。日本のような温度と湿度の高い夏の気候で崩れにくいメイクをしようとしても無理があるし、無駄な努力になるんですもの。それにガッチリとメイクをすればするほど崩れる時は一気に崩れてしまう上に、崩れ方がとても汚い(!)。そしてガッチリメイクということは、厚塗りメイクということ。そんなメイクをしたらDRESS世代以降の女性はシワが目立って、一気に老けたように見えてしまう……! だから私は夏のメイクは抵抗しないという考え方なんです。

実際どうするかというと、ようは薄塗りメイクにするだけ。崩れるほどの量を塗らなければ当然、そんなに崩れない。そしてガッチリアイテムを使わなければ崩れても目立たないというわけ。「なーんだ」と思う人もいるかもしれないけれど、ことわざの「郷に入っては、郷に従え」のように、太陽の強さに合わせたほうが無駄な努力をしなくて済むし、そうしたメイクのほうが夏の季節には合うの。強い太陽の光に合うメイクというのは、素肌感とツヤ感のあるもの。それに服も秋冬物と違って素材もデザインも軽やかだし、肌の露出度も高い。そんな光と装いには、素肌っぽさを感じさせる軽やかなメイクでないとバランスが悪いし、やぼったくなってしまいます。

ファンデーションはツヤ感のあるリキッドタイプを使って、分厚いマット肌にしない。アイシャドウは指でサラッと塗って軽く仕上げる。ただし、その分、リキッドアイライナーとマスカラは滲みにくいタイプを使って目元をパッチリと仕上げる。チークはツヤのあるタイプを使って、肌のツヤと合わせる。眉は崩れた時に汚くならないように濃く描き過ぎないようにします。

とは言え、人によってはメイク直しが必要になる箇所があります。それはアイラインとマスカラ、そして小鼻部分。下瞼に滲んだラインとマスカラは、舌先で湿らせた綿棒に小鼻の脂分をつけて(天然の油分を利用しましょ!)、反対の手で目尻側を押さえながらぬぐい取る。そして小鼻部分は何もついていないスポンジで撫でるようにして脂分を取って、ヨレを直してからパウダーファンデーションを塗る。外出先でのメイク直しにはツヤタイプのパウダーファンデーションが便利。

このようなミニマムメイクこそが崩れにくくする最善の方法であり、夏の太陽の光と装いに合うメイク。崩れを気にしないで夏を楽しみましょ!

 

藤原 美智子

ラ・ドンナ主宰。雑誌の表紙やビューティーページ、広告撮影のヘアメイク、執筆、化粧品関連のアドバイザー、講演、TV出演等で幅広く活躍している。 近著「美しい朝で人生を変える」(幻冬舎) 他、著書多数。

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