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【俳優・内谷正文さんインタビュー #3】 「継続とは進み続けること。俳優として成功し、親孝行したい」

舞台を中心に俳優として活躍するのと並行し、2005年から薬物依存症をテーマにした一人芝居【ADDICTION~今日一日を生きる君~】を全国で公演する内谷正文さん。自身も薬物経験者。その活動を始めたきっかけや願いについてインタビューしました。  

【俳優・内谷正文さんインタビュー #3】 「継続とは進み続けること。俳優として成功し、親孝行したい」

#1(https://p-dress.jp/articles/1838
#2(https://p-dress.jp/articles/1839
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(写真)川久保繁樹

■本当にいいと思うものを取り入れ、進化していく

――内谷さんの仕事(表現)に対するモットーって何でしょう?

何でも気取りなくやりたいですね。その方が逆にカッコいいと思うので(笑)。
誰かに意見をもらえば案外何でも受け入れちゃうんですよ。一人芝居に関しても「タイトルは日本語だけじゃなく英語も入ってた方がいいんじゃないの?」とアドバイスされ、そこから【ADDICTION~今日一日を生きる君~】 にしたり。「薬物依存という言葉は強すぎるんじゃない?」との指摘で〔GOOD-BYE DRUGS ,GOOD-BYE ADDICTION〕という表現が生まれたり……。12年目の今日に至るまで50回くらいいろいろと変化してきました(笑)。昨年は一人芝居用のオリジナル音楽を、素晴らしい作曲家の方に作ってもらいました。こだわりを持つのも必要だけど、臨機応変に変わり続けることも大切です。自分が納得し、嘘なくいいと思ったものを取り入れながら進化していく……これが私のモットーなのかもしれません。

――いつもパワフルな内谷さんですが、リフレッシュ法は何ですか?

趣味はサーフィンとバイクとクルマ。私の車は親友にデザインしてもらってて某カスタムショーで賞も獲ったんですよ。2月に念願だったインドネシアのスマトラ島へ、つい先日は新島にも行ってきました。まったく分野の違う仕事のオジサン仲間でのサーフトリップが、私の心と体のバランスを整えてくれます。気分転換は下手ではないですね。ただ酒は弱くなりましたが……(苦笑)。40代前半に離婚を経験したり、父親が亡くなったり、決して何も問題がなかったわけではありません。でも意味のないことなんてない! いずれわかるときが来る! だから今日一日に感謝しながら進んでいきます。だって今は、やりたいことやれてますからね。

■芝居を通じて世界とつながりたい

(写真)川久保繁樹

――今後の具体的な目標はありますか?

今年の9月にニューヨーク公演をすると決めたんです。航空チケットは既に予約したので、とりあえず行ってきます(笑)。知り合いもツテもない中で動き始めたんですが、知人にNY在住の方をご紹介いただき、まだ正式な場所は未定ながら、日本語での一人芝居なのではじめは日本人会でやろうかな~と方向性は決まりました。24歳の頃、3ヶ月だけ俳優修行に行ったとき【ジャパン・ソサエティ】(1907年にニューヨークで創立された日米交流団体。政治・経済・文化・教育など幅広い分野で人材交流などを手がける非営利法人)と関わりました。「アメリカでドラックの芝居をして意味あるの?」と思う方もいるかもしれませんが、家族への想いや絆は国は違えど通じるものがあるのではないでしょうか? 何より新しい出逢いにワクワクしています! 私は度胸が良い方で初対面の人とも割と平気なんですが、今一番の気がかりは空港からのタクシーで「英語で何て言えばいいのかな~!?」とか、そんな些細なことの方がドキドキします(笑)。ニューヨークの次は、知人のいるフランスや、シンガポール、マレーシア、韓国でもやりたいですね。芝居を通して世界の人とつながりたいです!!

――その他のスケジュールは決まっていますか?

ある監督さんと一緒に、私の一人芝居を物語に書き直して映画にします。映像になったら全国や世界を周りたいですね。もちろん一人芝居と体験談も続けながら……薬物絡みの事件は増え続け、有名人が捕まったり、40~50代のリターン薬物使用も問題となったりしています。若者に広がる違法薬物だけでなく、処方薬による薬物乱用も深刻です。薬物依存症という病気があることも、世間の多くの人が知るようになり、公演も年々増えてきています。クスリによって人間はどうなってしまうのか? そこにいる家族はどうなってしまうのか? これらをLIVEで観て感じてもらえる力が芝居にはあるはずです。“継続は力なり”という言葉がありますが、継続とは進み続けることだと思います。近年、新聞やテレビの取材も多くなり(NHK、民放のワイドショーなど)インタビュアーの井筒和幸さん(映画監督)にも一人芝居を目の前で観てもらえ『いつか一緒にやりたいね』と言っていただきました。私自身が俳優としても成功し社会的地位(認識)を持てるようになれば、それが一番の親孝行かもしれません。

(#4につづく)

取材・構成=鈴木ユミコ(MC & Writer)

〔今日一日を生きるLIVEプロジェクトVol.3〕~Goodbye Drugs, Goodby Addiction~

1)一人芝居 【ADDICTION今日一日を生きる君】…内谷正文
2)体験談「壁のない生活」~聴者と聾者の生活~&手話パフォーマンス…三浦剛×忍足亜希子
3)トークセッション「マイナスをプラスに!」…内谷正文×三浦剛×忍足亜希子
(司会)篠原あさみ

◎入場無料
・日時…2016年6月11日(土) 14時~16時 (開場13時15分)
・場所…志木市民会館パルシティ   
     (埼玉県志木市本町1-11-50  TEL 048-474-3030)
・アクセス…東武東上線〔志木駅〕下車  東口より徒歩15分
・問い合わせ先…志木市役所 生涯学習課 TEL 048-474-1111

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