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混沌の中、進むべき道は? 目元に意思を宿すUZUのアイライナー

街で見かけた、無駄のない装いに静かな意思を感じさせる人。素敵なあの人の雰囲気に、私を少しでも近づけてくれるのは、ひとつのコスメ。美容、アパレル業界を経て、現在はイラストレーターとして活躍するヤベミユキさんの連載。

混沌の中、進むべき道は? 目元に意思を宿すUZUのアイライナー

街を歩いていて目を惹くあの人。顔立ち、立ち振る舞い、服の選び方、そして、メイク。さまざまな要素が、彼女の雰囲気をつくり上げる。
私もコスメの力を借りて、“あの人”の空気を纏ってみよう。

■端正な正統派コーデが似合う人

街で見かけた、正統派コーデを端正にまとう人。
オーバーサイズのカッターシャツはハリのある質感からきちんとアイロンが掛けられているのが感じられる。

ピンクのジャンバースカートとの淡い配色に黒髪と黒の小物がスパイスになっている。
低い位置でストイックなほどシンプルにまとめられたロングペアは艷やかな黒髪が引き立つ。

彼女を見かけたのはパウダールームだった。
周りの女の子たちが忙しくヘアやメイクを整えている中、彼女は丁寧に手を洗い、カッターシャツと同様にきちんとアイロンが掛けられた麻のハンカチで手を拭うと、ハンドクリームを取り出し手になじませる。

その一連の動作はあまりにもしなやかで、無駄のない彼女の装いからも、静かで迷いのない生き方が感じられる。
混沌とした不安が渦巻く今、彼女のように生きられたらどんなにいいだろう。

■目尻に引く白のラインで、目元に光をさす

そんな彼女の空気を纏うために、私が選んだのは「UZU EYE OPENING LINER WHITE」。
(UZUはモテライナーで大人気のブランド「FLOWFUSHI(フローフシ)」の後に立ち上げられたブランドなだけあり、アイライナーの質は定評があるんです!)

しなやかでコシのある筆先は極細ラインが引きやすく、速乾。そして落ちないのにぬるま湯で簡単にオフできるのもうれしい。

クリアでしっかりとした発色も、プチプラとは思えない。

実は近頃、家での毎日を充実させようと、あれこれと手を出していた。
人に合わずともトレンドを意識してオシャレをしたい、お菓子づくりに、断捨離、SNS、情報収集、新しい分野の勉強も。

しかし、何もかも中途半端で進まない自分にうんざりしていた。
何をやっても私の「ステイホーム」は全く「映え」ない。
今だって、すっぴん、Tシャツにヨガ用のスパッツのまま、スマホを片手にぼーっとしている。

ふと、白いカッターシャツの彼女を思い出し、UZUのアイライナーを手に取る。
ツヤのあるベージュのアイシャドウで目元を整えたら、目尻二重の延長線上に細く引く。(二度書きすると修正ペンのようになるので、一息に、わずかでOKです)

目尻に引かれた白のラインが、私の目元に光をさす。
ほんのりモードで意思の強さが宿ったその目元は、私に進むべき道を示してくれているよう。

今日私は、布団の中で家族の体温を感じながら起きた。
ランニングには行けなかったけど、ストレッチを少しした。
いつも通り、具だけは沢山の味噌汁を家族に食べさせた。
少しだけパソコンの整理をした。

目の前のことをこなしただけだけど、これでいいのだ。

すっかり気分が晴れて窓を開けると、澄んだ青空が広がっていた。
心地良い風と共に新緑の香りが入ってくる。

(そうだ、庭にハンモックとベンチを置いて休日はここで朝ごはんを食べたらどうだろう)

そう思った瞬間に、オンラインサイトでベンチとハンモックを検索している自分がいた。
ふと我に返り、できもしないライフスタイルを妄想してさっそく回り道をしている自分に苦笑した。

変わらない自分。
でもこれでいいのだと思えた。

連載「素敵なあのひとの空気を纏う」バックナンバーはこちら

ヤベ ミユキ

イラストレーター。美容、アパレル業界を経てイラストの世界へ。前職のキャリアを活かしたファッション、美容イラストを描いています。

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