お家にいながらリゾート気分。参考にしたいおしゃれなバルコニー&ガーデン
おしゃれなお庭やベランダで、植物たちに水をやったり読書をしたり。午後はまったりお昼寝して、目が覚めたらハーブティーでほっと一息……。自宅でそんなリゾートにいるような過ごし方ができたら、プライベートタイムを今よりもっと楽しめるような気がします。
筆者が「自分も見習いたい!」と思った素敵なガーデンやベランダの持ち主Yさん(40代・男性)宅を突撃取材してきました。
■お庭・ベランダ作りを始めたきっかけ
Yさん宅は、東京の中心地から少し離れた住宅街にある戸建てです。
ご自宅前にあるガレージの周囲には、鉢植えから下垂性の植物までさまざまなグリーンがのびのびと育っており「ここは外国?」と、ふと思ってしまうほど。
よく見ると、多肉系の植物が多く並んでいます。
エアプランツとは、樹木や岩などに着生し、雨や霧などで水分を吸収して成長する植物。水やりは霧吹きでOK。虫がつきにくく、肥料もほとんど必要ないので、室内で気軽に育てられる植物として人気があります。
玄関のドア横には、ワイヤー製のラックにハンギングされたエアプランツ。あまりにも完璧な青銅色で美しいフォルムだったため、思わず「これ、フェイクじゃないですよね?」と尋ねてしまいました。
エアプランツを手始めに、次々と多肉植物を育てていくようになったYさん。今では、多肉以外の植物も含め、100鉢近い植物たちをかわいがっているのだそうです。
■こだわっていることは何ですか?
取材を申し込んだとき、笑顔で快諾してくださったYさんですが「もっと早い時期に来てくれたら、バラがもっときれいに咲いていたのに……」と悔しそう。いやいや、玄関の並びにあるこのバラのアーチも十分きれいです!
しかし、諦めきれなかったのか、Yさんは取材後、春に撮った写真をわざわざ送ってくださいました。なるほど、これはすばらしい!
それにしても、こんなに植物があると手入れが大変なのでは?
取材中、筆者も5~6カ所、刺されました(笑)。
植物たちは、あえてランダムに置くようにしているそうです。その方が、リズム感のあるメリハリある表情が生まれるのだとか。確かにバラバラに置いた方が、植物たち一つひとつの個性が光ります。
■これからすてきなお庭やベランダ作りを始めようとしている方々に一言
『DRESS』読者の中には、これからお庭作りやバルコニー作りを始めようと思っている方も多いのでは? そこでYさんから皆さんに、一言アドバイスをお願いしました。
「テーマを決めておくと、植物を買うときも小物を選ぶときも迷わずにすみます。僕の場合は南米のカントリーをイメージした空間作りを心がけているので、園芸店などでちょっと『いいな』と思ったものがあっても、南米カントリー調から離れていれば選びません」
なるほど、植物以外の小物たちにもYさんのこだわりが見られます。小さなサボテンたちも一つひとつ異なるポットに収まっていて、Yさんの愛情が感じられますね!
最後に、筆者が一番心を惹かれたのがこちら。
盛り付けたサラダのように、色とりどりの多肉植物たちがひしめき合っています。
「多肉植物は、普段水やりはしません。でもやるときは、たっぷりと。生き物って、そうじゃないですか。栄養でも愛情でも、与えれば与えるだけ良いってもんじゃなくて、与えるべきときにたっぷり与えてこそ価値がある。彼ら(多肉植物)は、僕のそんな愛情に応えて元気に育ってくれるから、育てがいがありますよ」
同居中のパートナーも、Yさんの趣味を歓迎しているそう。一緒に植物たちを眺めている時間が、至福のときだそうです。
「でも、手は貸してくれませんけどね」
そう肩をすくめて微笑むYさんの横顔は、優しさと愛であふれているのでした。