また一緒に仕事したいと思われる人のコミュニケーション術【大人のキャリア】

また一緒に仕事したいと思われる人のコミュニケーション術【大人のキャリア】

フリーランスで働く人も会社員も、仕事の上で何度もぶつかるコミュニケーションの壁。アパレル企業、PR会社でのお仕事を経てフリーランスPRになった守屋さんに、PRという職種だからこそ身についた、長く良い関係を築くためのコミュニケーション術についてお話を伺いました。


仕事柄、クライアントからのニーズが多岐にわたる上、無形のものを扱うPRという職種。

アパレル業界から未経験でPRの世界に飛び込んだ守屋さんに、これまで実践で培ってきた現場で生きるコミュニケーション術を伺ったところ、以下の3つが挙げられた。

___________________________
・相手の立場に立った行動
・時代や相手に合わせて柔軟に対応する
・自分の等身大を知る
___________________________

今回は、この基本的な3つのコミュニケーション術が大切な理由と、実践するためのコツを守屋さんからお話いただいた。

■基本を知らずに応用はできない

相手の立場に立った行動

――必ず押さえておきたいコミュニケーション術はありますか?

まず「相手の立場に立って考え行動する」ということです。
当たり前のことですが、知っているのと実践するのとは全く別物。私が20年ほど勤務したPR会社で言われ続けたことがこれでした。
関わる相手に対して、この人は「○○されたら嬉しいだろうからやろう」「こういう情報は先に知りたいだろうから連絡しておこう」とか、相手の立場になり裏の裏まで予測して先回りの行動を起こすことがまずは良い関係を築くためのコミュニケーションの基本だと思います。

――相手の立場に立って行動することはキャリアをスタートした頃からできていたのですか?

身についたのはPRの世界に入ってからですね。
新卒で入社したアパレルでは、比較的マイペースに仕事をしていました。周囲からは少々我流のやり方をしても「B型だからしょうがないよね」などとフォローしてもらっていました。
PR会社に入社しクライアントと接すれば接するほど今までの私のやり方は通用せず、周囲の人が大目にみてくれていたから成り立っていたことなんだと思い知らされましたね。その頃から上司や先輩に言われ続けた「相手の立場に立つ」ということの必要性を実感するようになりました。

時代や相手に合わせて柔軟に対応する

私の実体験を元に話をしたいと思います。

PR会社で仕事をしていて、当時プロジェクトをご一緒していたデザイナーと衝突した時のこと。我流で作成したリリースをデザイナーに提案した際、全く受け入れてもらえず完全否定されることになりました。今思えば、私がデザイナーの意図をきちんと汲めていなかったことが原因ですが、自分という人間を否定されたように感じて、大変落ち込みました。
仕事上で、強いポリシーや自分の意思を持つことは大切ですが、一方でクライアントに合わせて柔軟に対応する自分も必要であるということを身をもって知りましたね。わかっているつもりだったのにできていなかった自分がいました。

――完全否定って、辛いですよね。

真正面から全て受け止めるのではなく、客観的に受け入れることで極度な落ち込みを回避しています。
仕事イコール私自身の全てではない、今否定されたのは仕事であって、私そのものではない、と。そう考えると冷静に相手を想ったコミュニケーションが取れます。

自分の等身大を知る

もともと私は自分に自信がないタイプで、褒められても「そんなことないです」とへりくだって答えることが多かったんです。でもふと、それって自分が100%できることを80%しかできませんとハードルを下げているんだなと気づいたことがあります。実際100%できた時に「さすがですね」と言われたいのかな、と。

そう考えるようになってからは褒められた時には自分を正当に評価するようにしました。そうすると自己肯定感も高まりますし、相手も自分も100%の仕事は共通認識しているから、アクションを起こす時には120%を目指そうとして、結果クオリティの高い仕事ができ良い関係性が継続します。
明らかに過大評価されているなという時にはそれも正直にお伝えしますけどね。

フリーランスとして活動を始めてから、同業であるPR同士でプロジェクトチームを組んで仕事をすることもあるのですが、1+1=2以上の成果が出るのがとても面白いんです。自分の能力や適性を知ればこそお互いを活かし合える関係性ができるのだと思います。



――どうしたら自分の等身大を知ることができるのでしょうか。

なんでも挑戦してみる行動力と自己分析する意識だと思います。

自分にできるかできないかは、やってみないとわからないのでとにかく行動してみることですね。やってみて振り返る、ということを繰り返せば今の自分を知ることができますし、アクションを積み重ねることで自分の土台がどんどんレベルアップしていくのではないでしょうか。

また私の場合は、小さいころから人間観察が好きだったので人の言動と行動をみて学ぶことが多かったですね。「あ、この人は○○と言っていたけど行動は□□だな」と感じた時すぐに、では自分はどうだろう、と自己分析していました。



――基本的なことだと思いますが、実際やり続けるのって結構難しいですよね。

何事も基本が理解できているからこそ応用が生きてくると思います。人によって考え方のスタンダードは違うので、まずはいろいろな人と接してみることですね。多くのケースからたくさんの気づきを得られれば、それが全て自分の引き出しになります。その引き出しを自分なりに活用していくことが応用なんです。

相手のことも自分のこともよく観察し繊細に感じ取る、そして相手を思いやり先回りして行動する。
一見当たり前のことを誠実に行い続けることこそ、守屋さんがまた一緒に仕事をしたいと思われる理由なのだろう。

Text/Mediajo(取材:ZENKUMI/ライター:NAHOMI)

  http://mesher.jp

この記事のライター

ミーハーと私(ME)彼女(SHE・HER)を掛け合わせた造語で
ミーハーな女子ゴコロ=“女性の情報源”という意味を込めています

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