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男目線って、厄介だけど必要なの?

自慢になるかわからないけれど、仕事の場で、一度も女性として「誘われたこと」がない。男性編集者と「食事に行く」のも、当然大勢で、だし、カメラマンとのカフェでの待ち合わせだって、当然打ち合わせ。もちろん私…

男目線って、厄介だけど必要なの?

 自慢になるかわからないけれど、仕事の場で、一度も女性として「誘われたこと」がない。男性編集者と「食事に行く」のも、当然大勢で、だし、カメラマンとのカフェでの待ち合わせだって、当然打ち合わせ。もちろん私自身の魅力や人柄も関係しているのだろうけれど、仕事のシーンで、1ミリも「恋愛モード」にならないから、というのもあるかもしれない。

 今の夫と出かけるときや、大好きなサルサを踊りに行くときは、かなりタイトなドレスや、背中が全開のトップにデニム――なんて着こなしがほとんど。そんな恰好をしていれば、ダンスだって誘われるし、「今度食事でも」なんて言われたりもする。

 まあ、そういったシーンなら、たいていの女性は同じようなことを経験しているだろうけれど。表現が正しいかはわからないけれど、仕事場では「男」、オフでは「女」なのかもしれない。撮影現場や打ち合わせでは、女性としての顔は全く見せないし、それが私にとっては心地よい。逆に夫の前では、ときに甘えて見たりもするし(こうして書くと、何だか、ちょっと恥ずかしくなってきた)、その表情の違いや、男性との距離感は、まるで別人のようかもしれない。

 けれど、それでいい。ファッションが上手になるためには、ある時期、不特定多数の男性の目線を意識し、もしかしたら「モテ」なんてことを考えることだって、実は大切。たいていの人が20代でその経験をし、30代後半、40代で、ただ1人の視線にフォーカスしながら、自分スタイルを完成させるのだから。だから、40代になって、20代でやったことと同じことをやっていたら、それは「イタイ」ということになる。イタイ40代にはなりたくないけれど、それなりに多くの男性に言われた「40代はモテルよ〜」というフレーズに全く当てはまらない自分も、どうなのかな…と思う、今日この頃。

 男性の目線って、やっぱり必要? そして、それは、ただ一人の誰かの目線じゃダメなのかな⁉

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