【2016夏ドラマご勝手レビュー＃6】「家売るオンナ」第1話

【2016年夏ドラマご勝手予報】
https://p-dress.jp/articles/2034

【日テレ無料TADA! by日本テレビオンデマンド／『家売るオンナ』第1話 7/12放送分】
http://cu.ntv.co.jp/ieuru_01/
※配信期間7/20（水）午後9時59分まで

●出演
北川景子
仲村トオル
工藤阿須加
千葉雄大ほか

●第1回あらすじ
その手にかかれば、どんな客でも必ず家を買うと言われている天才的不動産営業ウーマン・三軒家万智（さんげんやまち／北川景子）。並外れた美貌とクールな応対で周囲を震撼させる彼女が、あらゆる手段を尽くして顧客の抱えている問題点を鋭く見抜き、鮮やかに家を売りさばく。無理な注文が多く、なかなか希望の家を見つけられない医者夫婦に、万智が提案した思いがけぬ最高の家とは……？

■「ハケンの品格」「家政婦のミタ」に続く、日テレ水10 大ヒット作の予感

小耳沢はさ美（以下、耳）「バルサミコ！　GO！」
バルサミコ瞬（以下、バ）「な、なんですか、いきなり」
耳「私に売れない家はありません」
バ「ああ、ハマったんですね、小耳沢さん。北川さん演じる三軒家万智に、見た目以外なりきり中ですか？」
耳「ふふ。三軒家ごっこしてると暑さも吹き飛ぶんで、クーラーいらずです。エコだわ～」

バ「モリモリかき氷食べながら言われても……。しかし、確かに痛快。美人女優の看板かなぐり捨てて、北川さんが完璧に演じ切ってますね。パワハラお構いなしの、天才的不動産ウーマン」
耳「部下に指令を飛ばすとき、北川さんが『GO！』って叫ぶでしょ？　あのときぶわっと向かい風に吹かれて髪がなびく演出、キテますよね」
バ「演出、日テレの猪俣隆一さんなんですが、さてこの方、平均視聴率40％という、日本のドラマ史上に残る金字塔を打ち立てたレジェントなんです。作品名、わかります？」
耳「ん～、ヒロインの鉄面皮でタフな感じ、既視感あるんだよな～（ブツブツ……）。わかった！　『家政婦のミタ』じゃありません？」
バ「正解！　2007年『ハケンの品格』、2011年『家政婦のミタ』にこの『家売るオンナ』を合わせて、日テレ水10、黄金のカタカナ3部作が完成、という感じ。まあ『ミタ』の数字がお化けすぎ（平均視聴率 25.2%、最終回視聴率 40.0%）ますが」
耳「そういえばオンエア前にお届けした『2016夏ドラマご勝手予報』で、バルサミコさんは『KSK　北川景子に、すこし、期待』なんて失礼なこと言ってました。さ、読者の皆さまにお詫びを」
バ「それを言うなら小耳沢さんは、期待する作品に挙げてもいなかったじゃないですか」
耳「ち。バレましたか。え～、改めまして。ではここでKSKを『KSK　北川さん、正直、ここまでやるとはね！』に訂正いたします。完敗でございます」
バ「小耳沢さん、かき氷食べ終わったら、とたんに汗が吹き出してメイクが……。しかし改めて見ると、あなたもかなりのKSKですね」
耳「え、そんなに北川景子さんに似てます？」
バ「いや、KSKですよKSK。化粧濃すぎ……」
耳「ははは、事故物件売りつけますよ」

●ご勝手評価
小耳沢はさ美　 ★★★★★
「この第1話で、実はちろっと泣きました。家って深い。涙あり笑いあり北川さん怖い、で最高」
バルサミコ瞬　 ★★★★☆　　
「非人間的キャラが人間ドラマを動かす逆説的設定は、日テレドラマの真骨頂。主役頼みではある」

第1回視聴率は12.4％で、現時点で今クールオンエアの新ドラマ第1位。このまま勢いに乗って
20％超えを狙えるか。カギを握っているのは、各回に登場するゲストかも。家を買う家族それぞれのドラマを、いかにリアルに演じ切れるか。陳腐化を回避できれば、待望の30％超えも視野に。

小耳沢はさ美／よろず文案作成家。好きな「家」は不二家。苦手な「家」は明石家です、なぜか。
バルサミコ瞬／ライター兼放送作家。「家入レオ」が男なのか女なのか、わからないけど調べない。