ジャケットこそが大人女性の救世主! 抜け感コーデの正しい作り方
日曜日のコラムは、ファッションのお悩み解決スタイリスト・すえおかりみこさんがご担当。今回は、「何を着ても似合わない気がする」「カーディガンがしっくりこない」というお悩みを解決! すえおかさんのご提案は普段のコーデにこそジャケットを取り入れること。きれいめな抜け感コーデのコツを指南します。
■大人のコーデにはスパイスが必須!
「何を着ても似合っていない気がします」
40代大人女性から寄せられるファッションのお悩みはほとんどがこれ。そこでご自宅のクローゼットを拝見させていただくと、クローゼットの中にはニット、パンツ、スカート、など定番のシンプルアイテムがずらり。
お料理で考えるとよくわかるのですが、例えばお寿司。
年齢を重ねるにつれ、ワサビをたっぷり入れるほうがおいしいと感じるようになり、お蕎麦にも薬味や七味をかけるようになります。大人になるにつれ「おいしい」と思う感覚が変わってくるのが当然で、これはファッションにおいても一緒だと私は思います。コーディネートにもわさびや薬味、七味的な存在が必要なのだと。
■ジャケットを羽織ればほどよいスパイスに
カーディガンを着こなすのは意外と難しい
短い丈のカーディガンを着ると「コーディネートがおばさんくさく見える」、もしくは逆に「幼く見える」とおっしゃる方が多いのですが、カーディガンにはわさびや薬味のようにピリッと辛口な要素がありません。
大人女性が着こなすためには、何かしらのスパイスが必要なアイテムだと思うのですが、私はカーディンガンに違和感を覚えてきたら、カーディガンの代わりにジャケットを普段のお出かけに取り入れてみることをオススメしたいです。
オンオフ問わず、ジャケットのすすめ
ジャケットはそれだけでキリッとシャープな雰囲気が出ます。
カジュアルに着崩すのが難しい、お仕事コーデ、セレモニー以外にはどんな風に着れば? と悩む方が多いのですが、カジュアルダウンの定番はデニムと合わせることです。
■ネイビージャケット×グレーデニム
今回はブルーデニムではなく、グレーデニムを王道のネイビージャケットに合わせてみました。ジャケットのインナーにはドットのブラウス。上半身はお仕事やセレモニーコーデにも通用するような組み合わせです。
ここにデニム、スニーカーとカジュアルアイテムを重ねて定番の着崩し方ですが、ここにカラーバッグを取り入れるのがオススメ。カジュアル感が一層強くなり、日常生活にジャケットが馴染みやすくなります。
■ツイードジャケット×リネンパンツ
もうひとつはツイードジャケットでのコーディネートです。デニムに合わせてもうまく馴染みますが、今回はリネンパンツとサンダルを合わせてみました。
ツイードジャケットは女っぽさが強いアイテムですので、リネンのワイドパンツ、フラットサンダル、ジャケットのインナーには白Tシャツ、とメンズっぽさを感じさせるラフなアイテムを多く取り入れました。
「普段着にちょっとジャケットをひっかけています」というくらいの雰囲気の方が、ジャケットが日常生活にさりげなく溶け込むと思います。
■カーディガンに違和感を覚えたらジャケットを試してみては?
ジャケットは高額なものでなくても全く構わないです。今はファストファッションブランドからも高品質なジャケットがたくさん出ています。私が着ているネイビージャケットは「ORIHIKA」のもので1万円くらいのものです。
ジャケットコーデはどんどんハードルが下がっています。カーディガンに違和感を覚えたら、ぜひジャケットカジュアルを楽しんでみてください。
ファッションお悩み解決人。骨格診断・色彩をもとに同行ショッピングやクローゼットチェックでファッションのお悩みを解決へと導きます。