経沢香保子さんの場合 【キレイのために捨てていること #6】
もともと捨てることに躊躇はないタイプです。特に、社長業をするようになってからは、会社勤めのときのように、言われたことをやっていくだけでなく、ものごとの先を見て創っていくのが仕事になりました。そのために…
経沢香保子さんが、キレイのために捨てていることとは……?
もともと捨てることに躊躇はないタイプです。
特に、社長業をするようになってからは、会社勤めのときのように、言われたことをやっていくだけでなく、ものごとの先を見て創っていくのが仕事になりました。そのためには、考えていることをクリアーにして、常に感覚を研ぎ澄ます必要があります。自分自身のあり方をハッキリ意識し、心を安定させる。そのためにも、身の回りには、好きなもの、美しいものを厳選して置いておきたいと思うようになりました。
それは、ものだけでなく、時間も一緒。あれもこれもと、スケジュールを詰め込み過ぎてしまっていては、心を落ち着かせる時間も、身の回りの片付けの時間も持てません。一般的に、女の人って、家庭に、仕事に、美容に……と、いかに限られた時間を効率的に使うかを求められることが多いものですが、発想を変えて、買えるなら、時間をお金で買う、というのもひとつの手段だと思うんです。
たとえば、私の場合は、電車ではなくタクシーで移動するようにしています。電話やメールを自由にし、休憩することもできるからです。また、育児も全部自分でやりすぎることはない。私は保育園や母、ベビーシッターさんにも協力してもらい、チームでやるようにしていました。ですので、弊社ではじめた時給1000円から気軽に頼める、オンラインのベビーシッターのマッチングサービス「KIDSLINE」(キッズライン)も、育児はみんなで、育児はもっと自由にできる。それも安くて安心安全に。そんな思いからはじめたものです。
まず、ちゃんとスペースをあけること。そこではじめて、新しいものが入りますよね。仕事でも、恋愛でも同じ。前の会社を辞めないと、新しい仕事は始められませんし、前の彼とちゃんと別れないと、次の恋は始められません。
勇気を出して、現在を捨ててこそ、未来が始まる―――。それを意識すれば、「捨てる」ことに躊躇もなくなるように思います。
【経沢さんの捨て去りメソッド①】
【経沢さんの捨て去りメソッド②】
“人に好かれようとするパワー”って、実はもっと捨ててしまってもいいものなのかもしれません。
安定しない人間関係に心を擦り減らすのは、心の無駄遣い。
会社も結婚生活も、同じ方向を向けなくなって、チームやパートナーよりも自分個人を優先するという風になってしまったら、そこにゆがみが生じているのかもしれません。見直すタイミングでもあるのかもしれませんね。
【経沢さんの捨て去りメソッド③】
日頃から、素肌を大事にすること。どこか調子が悪かったり、顔色が悪いなというときは、メイクでなんとかするのではなく、健康や食事、睡眠時間など、ベーシックなものを見直すようにしています。そういう意味では、素肌は体調管理のバロメーターでもあります。生活の中で何が本当に必要なのか、素肌と向き合うことでわかってくるんです。
【経沢さんの捨て去りメソッド④】
人よりも悩み事のトピックスは多い方だとは思いますが、溜めこまずに、解決策を探すようにしています。ニキビをじっと見ていてもキレイにならないように、悩みに対して、「じゃあ次にどうするか」を考えて、風穴を開けていかないと状況は改善しません。今って、どんな悩みでも、すぐ口コミなどで解決策を調べられてしまいますよね。でも、本当は、解決方法を他人にだけ委ねるんじゃなく、自分で向き合ってみてはじめて、本当の意味で必要な、自分に合うものがわかると思うんです。ネットで集めた情報だけで、どれが一番なのかばかりをすぐ求めないで、ちゃんと自分で解決策を探す過程も楽しみ、自分を知るプロセスをしっかり味わいたいですね。
【経沢さんの捨て去りメソッド⑤】
経沢香保子profile
カラーズ代表取締役社長。26歳でトレンダーズを創業し、2012年東証マザーズ上場、当時最年少女性上場社長の実績をもつ起業家。現在、Women be colorfulを掲げ「女性が輝く社会」を実現する株式会社カラーズの社長.としてオンラインで時給1000円〜即日気軽に依頼できる格安シッターサービス「KIDSLINE」(キッズライン)を運営。新しい育児スタイルを提案中。、新しい育児スタイルを提案中。『自分の会社をつくるということ』他著書やテレビ朝日ワイドスクランブルコメンテーター、ブログやFacebook、Twitterで発信中。女性の幸せは仕事・美・パートナーシップの両立と考えプライベートでは2児の母でもある。https://kidsline.me/
いろいろな顔を持つ女性たちへ。人の多面性を大切にするウェブメディア「DRESS」公式アカウントです。インタビューや対談を配信。