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「個性を潰されたくない」 3人の中学生に聞いた、進路・大人・社会の話

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進路のこと、将来のこと。現役中学生の3人は今何を考えているのか、聞いてみました。

「個性を潰されたくない」 3人の中学生に聞いた、進路・大人・社会の話

参加者プロフィール

左・桜林直子(さくらばやし なおこ/ファシリテーター)
クッキー屋「SAC about cookies」を経営。高校2年生の娘がいる。

中左・川口景祐(かわぐち けいすけ)
中学1年生。中高一貫の私立中学に通う。バスケットボール部に所属。将来の夢は「弁護士か医者か獣医」。

中右・永田凌(ながた りょう)
中学3年生。クラスでは学級委員を務めている。通信制高校の「ゼロ高等学院」に進学予定。サックスが好き。

右・中部陽乙菜(なかべ ひおな)
中学3年生。歌うことが好きで、卒業後は高校に進学せずに音楽をやっていきたいと考えている。

■「進学せずに音楽をやりたい」 それぞれの夢と進路の話

直子:まずは自己紹介しましょうか。部活とか、委員会とか、今何をやっているかなんかについて話してくれる?

りょう:中3です。ジャズが好きで、吹奏楽部でサックスを吹いています。苦手なのは団体行動。委員会は、友達と一緒にノリで学級委員に手を挙げたら、なっちゃいました。

直子:リーダー気質なの?

りょう:いや、めっちゃふざけちゃうんで、怒られてばかりです。

りょう「吹奏楽部でサックスを吹いています」

ひおな:中3です。部活も委員会も、興味がなくてやってないです。学校は、友達と話すために行っているかなっていう感じで、勉強にはあまり重きをおいてません。

直子:へえー。学校は楽しい?

ひおな:楽しいです。

ひおな「学校は、友達と話すために行ってる感じ」

けいすけ:中1です。委員会は学年で8人くらいしかやらないので、入っていません。勉強はふつうに高校に行く程度にはできます。ただ、中高一貫校なので受験はないです。バスケ部所属で、学校は楽しくやっているんですけど、部活では怒られてばっかりです。

けいすけ「バスケ部では怒られてばかり」

直子:私が中学時代のことで覚えているのは、中2の頃に将来の夢についての作文を書けなかったこと。だって、中学生って、先生と親の職業、あとはテレビに出てくる職業くらいしかわからないじゃない。「今書かせないでよ」って思ってたの。

今知っている職業から、なりたいわけでもない仕事を夢にして書くのはよくないって思って書かなかったのを覚えてます。この一件から、大人に「将来何になりたいの?」と聞かれるのが苦手になったの。みんなはどうなのかな。

直子「中学生のとき、将来の夢を聞かれるのが苦手だった」

ひおな:進路のこと、中2くらいから言われ始めるじゃないですか。あまり好きじゃないです。

直子:たぶんこういうこと聞かれるのも嫌かもしれないけど、高校はどこに行くかもう決めた?

ひおな:高校は行かないつもりです。病弱気味で、小4くらいから学校にあんまり行けていなくて。このまま高校に行ってもまた行けなくなっちゃうなら、行かずにやりたいことしてみようかなって思って、行かないって決めました。

直子:自分で決めたんだ。すごい。やりたいことがあるの?

ひおな:音楽です。幼稚園生の頃から歌がずっと好きで、歌手になりたくて。でも、最近は歌うだけじゃなくて、音楽を作るのもいいかなって思ってて。まだちゃんと決められてはいないんですけど、時間はたくさんあるから、ゆっくり決められたらなって思っています。

直子:へえー。親は何て言ってた?

ひおな:ママは「やりたいことをやっていいよ」って。学校も行かなくてもいいって言ってくれるから、ありがたいです。

直子:ほんとだね。りょうくんは?

りょう:学校生活が嫌いなわけじゃないんで、高校ははじめから行くつもりだったんですけど、進路のことを言われるのは嫌でした。高校も適当に選べばいいかなって。授業、寝るか喋るかの二択でほぼ聞いていないし。

でも、親に起業家の堀江貴文さんが作った「ゼロ高等学院」のことを教えてもらって、そこに行きたい、行こうって決めました。説明会に3回くらい行ってるんですけど、やりたいことが自由にできる環境で、おもしろそうな大人にも出会えるのが魅力で。

直子:親が見つけてきてくれたんだ。

りょう:誰かから提示される道が嫌なので、最初は渡された資料も捨てちゃったんですけど、1回説明会に行ってみたらしっくりきちゃいましたね。

直子:そうやって成績面以外の部分で学校が選べるようになってきているのは、いいなって思う。けいすけくんは?

けいすけ:夢が今3つあるんですけど、聞かれることよりも、その職業に絶対にならなきゃいけないと思われるのがすごく嫌です

直子:そうなんだ。何になりたいの?

けいすけ:弁護士、医者、獣医です。お父さんがすごく嫌いで、お父さんよりも稼げて、かつ楽しい仕事がよくて。今、一番なりたいのは弁護士で、医者、獣医の順に興味があります。でも、どれかに絞れって言われるのも嫌で。

直子:中1でしょ? えー、まだ絞らなくてもいいじゃんって思っちゃう……。

でも、みんな会ってすぐ「これが夢」って言えるの、すごいことだと思う。振り返ってみると、私が作文を書けなかったのは、適当なことを書くと本当になっちゃう感じがして嫌だったんだと思うんだよね。学校が嫌とか、親が嫌とか、文句しか出てこない中学生だったから、今みんな「これがしたい」って言えるの、すごく素敵だなあと思いました。

■「自分の夢や進路を否定されたくない」

直子:自分の夢について、先生や友達には話す?

けいすけ:小学校の頃、卒業式で言わなきゃいけなかったんです。ひとつだけ選ばなきゃいけなかったので、仕方なく弁護士って言いました。普段、友達と将来とか進路の話をすることはまったくないです。

りょう:俺は「夢は特にない」って言っちゃいます。まだ高校から先のことは何も考えてないんで。ちょっと先の未来が楽しそうだったらいいかな、みたいな感じですね。友達ともバカな話しかしないので、将来の夢とか進路については話さないですね。

ひおな:先生や友達みたいな、距離が近い人に言うより、初めましての人の方が言いやすいかな。家族は私がずっと歌が好きでやりたいって言ってたことも知っているから言いやすいんだけど……。先生や友達に、歌がやりたいから高校に行かないですとは言いにくい。

ひおな「先生や友達に、進路のことは話しづらい」

直子:恥ずかしいとか、否定されたくないとかかな?

ひおな:昔よりは高校行かないって選択は変じゃないかもしれないけど、やっぱり普通ではないかなって気持ちがあるから、否定されたくないというか……なんか恥ずかしい、みたいな。あと、友達同士で進路の話をするのは、なんとなくタブーな雰囲気がある気がします。

直子:先生には言った?

ひおな:はい。進路相談で、言わないといけなかったので。でも、「専門学校に行く選択肢もあるよ」と言われています。どこかに行かずに自分で探してやっていきたいって言ってるんですけど、遠まわしにしか伝えられない。今みたいにストレートに言えたらいいんだけど、言ったらもっと踏み込んでくるんだろうなと思って。

直子:先生の中には、先生以外の仕事のことはよく知らない人も多いから、ひおなさんみたいに「歌を歌っていきたい」って生徒に言われたとき、その道について詳しいアドバイスはできないよね。

私は、たとえば「国語が得意だったらこういう職業があるよ」って教えてほしかったんだよね。学生時代に思い浮かぶ国語が活かせる仕事って、作家か新聞記者くらいで、「作家は無理かな」ってすぐ諦めて頑張る理由にできなかったから。だけど大人になってから、先生に自分の気持ちの方向までアドバイスを求めるのは違ったのかもしれないなって思うようになったんだよね。

だから、先生は置いておいて、まずは自分が楽しそうだなって思う方に進んだらいいんじゃないかな

りょう:俺も、通信制高校に行くことを選んだので、他の人の”ふつう”とはちょっと違うじゃないですか。大人に話すと、何も知らないくせに否定とか批判してくることがあるのが嫌。そう思うのが嫌だから、俺はもう進路のことはあんまり言わない。

直子:知らないのに否定されるのは嫌だよね。

りょう:知ったかぶりで否定されるのは嫌ですね。

直子:友達の反応は?

りょう:同級生はバカな友達しかいないんで、特にお互い進路については何も言わない。大人、特に先生は上から目線でくるじゃないですか。それがもう、いらつきますね(笑)。

直子:そっかー。けいすけくんはある? 言われて嫌なこととか。

けいすけ:励ましはいいけど、「絶対なれよ」みたいな圧迫が嫌ですね。中学受験で第1志望校に落ちちゃったときも、同級生の目が痛くて。志望校を知ってるそれほど仲良くない子に、「えー、受からなかったのー?」みたいな反応をされたのが嫌で。

直子:厳しい世界だな……。

けいすけ:言っちゃ悪いですけど、ろくに勉強できないやつにそんなこと言われたくねえんだよって思いました。

直子:でも、「むかつく」「何も知らないくせに」って思うってことは、きっとそれが自分にとって大事なものなんだと思う。だから、むかつくポイントをメモしておいたらいいのかもしれないね。むかついたことは、裏返すと自分にとって大事だってことだから。言われて怒りが湧くことは、言い換えれば「原動力」にもなるんだと思う。

■どんな大人になりたい?

直子:将来、大人になったときの自分がこういう風になっていたらいいなっていうの、見える?

ひおな:自分も楽しみながら、人を楽しませられたらいいなって思います

直子:すごいなあ。歌を続けていった先に、そういう未来が見えているのはすごくいいね。ふたりはどう? 「こんな大人になってたら俺OK」みたいなイメージ、ある?

りょう:うーん、ないですかね。でも、俺というよりは自分がいる未来像みたいなのはあるかも。俺はサックスをやってるんですけど、サックスやジャズって日本だとメジャーじゃないというか、肩身が狭い感じがしていて。楽器やるならバイオリンとかピアノ、管楽器ならトランペットとか。

だから、将来はサックスがもっと注目されて、俺の好きな世界が今よりも広がっていたらいいなあ、そうなったら楽しいなあと思います。

直子:りょうくんが選んだ高校はさ、個性的な大人に会えそうな場所じゃない? どんな人に会いたいとかある?

りょう:とにかくいろんな経験をして、卒業したあとにどんな自分になっているかなっていうのが楽しみです。

直子:おもしろいね、3年間を過ごしてみて、どうなるのかが楽しみなんだね。今は、ある意味「空っぽ」っていう自覚があるんだ。

りょう:これくらいの年になってくると、自分の悪いところはだいたいわかってくるじゃないですか。俺の悪いところは、我慢ができないところと、好きなこと以外は継続できないことなんです。

直子:えー、私は、今のふたつはいいところだと思うよ。

りょう:そうですかね。

直子:そのふたつの欠点がひっくり返って、丸ごといいところになると思うよ。

私は逆で、我慢しちゃうクセがあるので余計そう思う。何か好きなことをしていいと思えなくて、仕事も、我慢して嫌なことをしてお金をもらうものだと思ってたんだよね。本当は全然違うんだけど、そう思っていたら本当にそっちの方にいっちゃうからよくないのね。

だから、我慢できない人は、放っておくと好きな方に行けるってことだから、いいなって思うよ。

けいすけ:俺は、人が知らないことを知りたいです。あと、何かのパイオニアになりたい。たとえば、日本で一番最初に何かをやった人。「日本初の~」って、気分良くないですか。上がりませんか?

直子:私にはそういう欲はないかなあ。その欲、大事にしたらいいね。あとさ、有名になりたいとかはある?

ひおな:うーん、ある。有名になれば、幸せを伝染させていく影響力が持てるから。今、音楽を聴くだけで幸せになれるから、私もいつかその感覚を共有したいなと思って。

直子:誰か、好きなアーティストはいる?

ひおな:AAA(トリプルエー)の西島さんがすごい好き。日本人ソロ男性アーティスト史上最年少で4大ドームツアーをやった人です。

りょう:俺は有名になりたいとかないけど、たとえば俺が今ここで何かを披露して、目の前の人たちが楽しんでる姿とか見ると……そう、3年前にYouTubeですげえかっこいいサックス奏者を見つけちゃって、連絡してみたんです。今はその人に教えててもらってて。

直子:すごい。

りょう:その人に3年間教わっていたら、この前の文化祭の発表でソロを任せてもらえたんです。最後の文化祭だったし、めっちゃ嬉しかったです。

直子:成功した?

りょう:はい。体育館中めっちゃ湧いて、今もじんじんそのときの感覚が残ってます。

直子:いいね、サックス相当好きじゃん。続ける?

りょう:続けます。これからもその先生に教えてもらいます。

直子:逆に、「こんな大人になるのは嫌だ」みたいなのはある?

けいすけ:電車に乗っているとき、周りのことを考えずに騒いだりしてる大人がいるじゃないですか。そういう大人にはなりたくない。自己中心的な人とか、人に迷惑をかけている人とか。

直子:耳が痛い……。たしかになあ。

ひおな:自分のことをしっかりできない大人にはなりたくないです。

直子:痛い痛い(笑)

ひおな:前に電車に乗っているとき、車内で吐いちゃってるくらいに酔っぱらっている人がいたんです。で、隣の車両に移ったのに、そこにも同じような酔っ払いがいて。介抱されながら連れていかれている姿を見て、ああはなりたくないって思いました。

直子:あー、その人も何かあったんだろうけどね、きっと。りょうくんはどう?

りょう:うーん、俺は今もう未来のことを考えすぎて頭が爆発しそうです。

直子:キャパオーバー(笑)

■「頑張っている大人はかっこいいと思う」

直子:じゃあ、「大人かっこいい」と思うことはある?

けいすけ:お母さんが弁護士なんですけど、仕事を頑張っている姿がすごくかっこよくて。大人をかっこいいと思えるときって、頑張ってるところじゃないですか。頑張る姿は人として一番輝く姿だと思う。

けいすけ「大人が頑張る姿はかっこいいと思う」

ひおな:私は、毎朝満員電車に乗っているサラリーマンの人、かっこいいって思う。あんなに大変なのに、同じ時間でちゃんと出勤して頑張ってるんだなって。すごいなって。当たり前のようにできてるのがかっこいい。

りょう:尊敬している人がひとりいます。小学校のときの音楽の先生なんですけど、俺を音楽の道に勧めてくれた人なんですよ。

もともとはスポーツが好きだったんですけど、YouTubeでサックス演奏の動画を見て「音楽やりたいんだよね」ってその先生に言ったら、先生もジャズが好きなことがわかって。そこから、音楽の世界のいいところからドロドロした部分まで教えてくれて、さらに興味が沸いて、音楽を始めました。今でもよく一緒にジャズを聴きに行ったりしています。

けいすけ:この人かっこいいなって思うのは、何でも頑張れる人とか、やれって言われたらひたすら頑張れる人。

直子:憧れの大人、私はいなかったな……。大人が先生と親、友達の親くらいしかいなかったし。大人扱いしてくれたらうれしかったと思うんだけど、ひとりの人間として見てくれる大人がいなかった気がするな。
最後に、みんなは「社会」っていう感覚はある? 社会にこうなってほしいとか。

りょう:俺はもともとなかったけど、ゼロ高を通じていろんな大人に会うのは、社会に出ることだと思うから、社会についてちょっと考えるようになった。脳裏によぎるくらいちょこっとだけね。

日本って団体行動で個性無視で、「みんなで一緒にこの作業をやろう」みたいな、個性潰す派じゃないですか。それってもったいないなって思っちゃって。出さないと個性じゃなくないですか。個性出さないで自分のスキルを使うより、出して使った方が何千倍もいいと思うんですよ。

直子:そうだね。本人も楽しいしね。

りょう:もうちょい、そんな感じになってくれないかな。そうしたらむちゃくちゃ俺は楽しくなると思っています。

ひおな:中学に上がるとき、校則に納得できなくて。先生に聞いても「あるからあるんだよ」って言うだけで理由を教えてくれなかった。個性を削っていくのが日本のスタイルだと感じました。

けいすけ:僕は、やった分報われる社会になってほしい。頑張らなくても報われてる人、いませんか?

直子:「頑張らなくても報われている」ように見える人も、実際はいろんなものを捨ててるかもしれないけどね。でも、けいすけくんにとっては、「頑張った結果報われること」がきっとすごく大事なんだね。

いろんな話が聞けて楽しかったです。ありがとうございました!

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「子どもの可能性は無限」と言っても、将来に関する選択肢を知り、自分が進みたいと思う道を選ぶのはとても難しいことです。

周りに合わせて「とりあえず全日制高校へ進学する」だけでなく、高校へ行かないという選択、「ゼロ高等学院」のような通信制高校を選ぶという選択など、いろいろな道があります。

「さまざまな将来の選択肢を知りたい」という中学生や、その保護者のみなさま。ぜひ「ゼロ高等学院」の説明会に参加してみませんか。

ゼロ高等学院 公式ウェブサイト

Text/卯岡若菜(@yotsubakuma
Photo/タカハシアキラ(@Picser_akira

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DRESS編集部

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