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予測できない未来に、どう備える? 小島慶子さんと一緒に考える「お金」のこと
暮らしを支え、人生の可能性を広げるためにはお金が必要。世界が大きく変化している時期だからこそ、明るい未来を切りひらくための準備をしたいものです。
私たちは今、どんなふうにお金と向き合い、人生を設計していけばよいのでしょうか。
タレント・エッセイストとして活躍する、小島慶子さんの答えとは? ファイナンシャル・プランナーの和泉昭子さんにも、アドバイスを伺いました。
※この対談記事は、マネックス・アセットマネジメント株式会社の提供でお届けします。
小島慶子さん プロフィール
タレント、エッセイスト。1972年生まれ。東京大学大学院情報学環客員研究員、昭和女子大学現代ビジネス研究所特別研究員。家族と暮らすオーストラリアと仕事のある日本を往復する生活。最新刊『女二人の手紙のやりとり人生論 あなたは酢ダコが好きか嫌いか』佐藤愛子・小島慶子共著 5月発売
■若いころ、お金はなんだか「怖い」存在だった
タレント・エッセイストとして活躍する小島慶子さん。2014年に家族でオーストラリアのパースに移住し、日本との二拠点生活を送っています。
時代の最前線を走り、自身のやりたいことを着実に叶えてきた小島さん。その背景には、さぞ上手な資産形成術があったように思えますが、じつは若いころは「お金が怖かった」といいます。
お金が“人のランク”を決める、という怖さがありました」©️鈴木愛子
就職活動をするときも、家族や将来のパートナーから自立したいという気持ちが強く、目指したのは「年収1000万円」。それがどれだけ狭き門かもわかっていない、世間知らずだったと振り返ります。晴れてTBSのアナウンサーになり、年齢にしては高い収入を得られるようになったけれど、そこでひとつの壁にぶつかりました。
ちょうどそのころ、会社が確定拠出年金に移行することになり、お金について学ぶ機会をようやく得ました。貯蓄や運用についてすこし知識がつくにつれ、自分の老後資金までちゃんと考えなきゃいけないんだ、と改めて感じたんです」
■夫の一言で、お金と向き合う意識が変わった。いまでは「頼もしい存在」に。
それまでは「お金が怖い、嫌い」と言ってばかりいた小島さん。お金と向き合う姿勢を変えたもうひとつのきっかけは、夫の一言だったといいます。
お金と向き合ったら、お金が増える。そう実感した小島さんは、保険を見直したり、少しずつ投資をはじめたり、さまざまな工夫をするようになりました。
とはいえ、株式投資に失敗して大きな損をする人も見ていたし、運用は手堅く。ローリスクで、中長期的に見て少しずつ増えていくような、教科書どおりの分散投資を続けてきました」
■人生で一番お金を使ったのは「マンション購入」「オーストラリア移住」
小島さんが、これまでの人生で大きくお金を使ったタイミングは、2回。東京に住んでいたころのマンション購入と、お子さんが生まれてからのオーストラリア移住です。
海外移住は、いわゆる“転勤”ではないので、当たり前だけどすべてが自腹。オーストラリアの家を借り、東京にも仕事の拠点となるような一人暮らし用の部屋を借り、引っ越しを手配して……とにかく短期間に大きなお金が出ていきます。引っ越し代の節約のため、日本の家具はほとんど売り払い、船便は最小にして、オーストラリアでの家具は到着してすぐ、IKEAで買いそろえました。だから、まるでIKEAのショールームみたいな家なんです(笑)」
IKEAの家具で揃えた自宅
世界が大きな転換期にある今はとくに、いろんな価値観を取り入れながら、柔軟に生きていきたい。たとえば小島さんは、ずっとオーストラリアに暮らすことにはこだわっていません。住む土地も含め、そのときどきでベストな選択ができるよう、自分の人生を支えるお金をつくっていきたいと考えているのです。
■高3と中3の息子たちに贈る「お金の教育」
自分自身が大人になってから困ったことを踏まえて、ふたりの息子には、早いうちからお金についての教育を心がけてきました。
「子どもたちには、世界のどこでも臨機応変に生きていけるようになってほしい」©️鈴木愛子
それは、小島さん自身も例外ではありません。
だから、最大の投資は、健康に働き続けられる自分を保つこと。なるべく長く働いて、収入を得るしかないと思っています」
■【対談】お金の使い方には「生き様があらわれる」
では、この先どんなふうに運用していけば、人生をしっかりとサポートしていけるだけの資産がつくれるのでしょうか? 小島さんの例を参考にしつつ、私たちがうまくお金と付き合っていく方法を、ファイナンシャル・プランナーの和泉昭子さんと一緒に考えてみました。
和泉昭子さん プロフィール
生活経済ジャーナリスト/ファイナンシャル・プランナー/人財開発コンサルタント
大学卒業後、出版社・放送局を経て、フリーのキャスターに転身。 NHKを中心に、ニュース・情報番組を担当。 95年CFP ® (ファイナンシャル・プランナー上級資格)取得後、 現職へ。 現在は、メディア出演や講演活動、個人相談などを通じて、マネー、キャリア、コミュニケーションに関する情報を発信。
和泉:まず、小島さんのお金との向き合い方は、お人柄がよくうかがえます。お金の使い方は、生き様があらわれるもの。小島さんにとっては、いきいきと活躍できる自由な人生を支えるために、お金というものがあるんだなぁと感じました。
小島:うれしいです、ありがとうございます!
和泉:上手にお金と付き合うには、やっぱりお金に対する考え方を変えること。若いころの小島さんみたいに「お金が怖い」なんて思っていたらダメなんですよね。とくに女性には「私には価値がないから稼げない」「投資なんてできない」と思い込んでいる方も、少なくありません。そういう思い込みを捨てて、ぜひお金と付き合うコツを覚えていただきたい。勉強すれば、コツは意外とシンプルなんです。
小島:私は、これからどんなふうにお金と付き合っていけばいいでしょうか?
和泉:小島さんには「働くことでお金を得る」という信念がおありですよね。これからも、基本スタンスはそれでOK。自分という人的資産を活用して、お金を稼いでいきましょう。でも、年齢を重ねていくと体力も落ちるし、人的資産はどうしても減るものだから、金融資産も増やしておかなければなりません。小島さんの場合は、今まで通りグローバルな分散投資を続けていくのが良いと思います。
小島:そうですか! 老後資金をどう捻出するか不安だったので、そう言っていただけて安心しました。
和泉:過去に経験のない経済危機で、目先のことを考えるのが精一杯という方も多いと思いますが、もし余裕があるなら、人々が未来を切り拓く力を信じて、分散投資を考えることは重要です。株価が大きく下がることがあれば、少しずつ買い増せるといいですね。
■老後は誰にでも必ずやってくる。「投資は、明るい未来を信じてするもの」
和泉:資産運用のご相談を受けるとき、これまでは「まず3カ月分の生活費を貯めましょう」とおすすめしていました。けれど、新型コロナのような予測できない危機を考えたとき、会社員なら半年分、フリーランスや自営業の方は1年分くらい蓄えておくと、いざというときにも安心できそうです。
ただ、これからの社会は、計画を立てても思い通りにいかないことが少なくないと思います。だからこそ、今は「備え」について見つめなおす機会だととらえてみてはいかがでしょうか。
小島:私も、子どもたちには今回の有事から学ぶように話しています。世界中が同時多発的に同じリスクにさらされて、各国がそれぞれに対応する姿を見られる機会は、そうそうありません。もちろん命あってこそだけれど、信用できるソースから情報を集め、今後の動きをいろいろと想像してみる経験は、いずれ活きるはず。そうやって自分の人生を考え、判断し、動いていける知識とお金を身に着けてほしいと思っています。
和泉:そうですね。時代の転換期だからこそ「プロティアン・キャリア(変幻自在なキャリア)」を意識したいものです。お金の運用も同じで、固定しすぎないことがポイント。投資はいつだって山あり谷ありだけど、明るい未来を信じてやるものなんです。しばらくは厳しい時期が続くと思いますが、世界中に分散投資して待っていれば、いつかはかならず「良いとき」がやってきます。
■「分散投資って……?」何から始めればいいかわからないあなたへ。
小島さんと和泉さんのお話から、「どんな状況もフットワーク軽く乗り越えられるよう、お金の備えをしたい」と感じた方もいるのではないでしょうか。変化が激しい今の時代、おふたりが語るように、リスクを分散して資産を管理することが必要です。
「“グローバルな分散投資”なんてよくわからないし私には絶対ムリ……」と感じる方は、まずは「ON COMPASS」で自分に合った資産配分をチェックしてみましょう。簡単な質問に答えるだけで、無料であなたにぴったりの分散投資タイプがわかります。
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10ほどの簡単な質問に答えていきます。
小島「うーん……『将来の生活費』ですね」
小島「コロナ危機みたいなことがまたあるかも知れないから、そりゃ不安です」
小島さんは「4.保守・バランス」タイプ。バランス重視な配分で安定した運用が向いています。
小島「納得。私そう見えないみたいなんですが、かなり用心深いんですよね。ふむふむ。これ、便利ですね!」
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