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『セシルのもくろみ』第4話あらすじ - 承認欲求を満たすために争う女たち

『セシルのもくろみ』第4話のあらすじや感想(ネタバレあり)をお届けします。キャストは真木よう子、吉瀬美智子、伊藤歩、板谷由夏、長谷川京子など。専属モデルになれるチャンスが訪れ期待に胸をふくらませる奈央。気になる4話の展開は――。

『セシルのもくろみ』第4話あらすじ - 承認欲求を満たすために争う女たち

『セシルのもくろみ』第3話のレビュー・あらすじ

■『セシルのもくろみ』第4話のあらすじ(ネタバレあり)

『ヴァニティ』の新専属モデル2名のうち、1名は手島レイナ(芦名星)に決定した。読者モデルから専属モデルへの昇格を夢見る奈央(真木よう子)と江里(伊藤歩)だったが、もうひとりとして選ばれたのは葵(佐藤江梨子)だった。

葵に決まったのは、葵が発案したメイク企画が読者アンケートで反応が良かったからだと説明されたが、江里は副編集長の石田(眞島秀和)と葵が抱き合っているところを目撃し、葵の抜擢に疑問を持つようになる。

江里はこの件を編集部に告げ口しようと考えるが、奈央は「そんなやり方で専属になんかなりたくない」と言って江里を止めた。

一方、読者モデル担当の洵子(板谷由夏)の元に、差出人不明で石田と葵がホテルに入っていく様子が撮られた写真が送られてくる。と同時に、江里からも連絡が入り不倫のことを報告された。

洵子は編集会議の場で石田と葵の不倫を報告。編集長の南城(リリー・フランキー)は、洵子を副編集長代理に任命し、石田にはしばらく有給をとるように勧めた。

その後、奈央は新企画として、夫とデートをすることになった。江里や由華子(吉瀬美智子)と一緒にデート服を選んで楽しんでいた奈央だったが、撮影当日に急な仕事で夫がドタキャンしてしまう。

夫不在の状態だが、とにかく撮影現場へと急ぐ奈央。現場には夫の代役が待っていて――。

■『セシルのもくろみ』第4話の感想

さぁ、待ちに待った(?)女同士のバトルが勃発しました。

不倫を告発された葵は、現場を見ていた江里が犯人だと決めつけて、怒鳴りつけてきました。

葵は江里のスマホに証拠写真が残っているはずだと言い、江里のスマホを勝手に見ようとしますが、もちろん江里はそれを必死に止めようとします。画像があろうとなかろうと、スマホを見られるなんて嫌ですよね。

江里に平手打ちをした葵は、続いて迫ってきた奈央も押し倒してしまいました。奈央は倒れた拍子に、そばにあったクーラーボックスの水を運悪くかぶってしまいびしょ濡れに。

その様子をみて仲介に入ったのは同じ読者モデル仲間の萌子。セレブでかわいらしい女性ですが、葵に「インスタババア!」と言われてしまいました……。

どうやら萌子のインスタフォロワー10万人は、萌子がお金で買ったフォロワーとのこと。そのことを罵られ、萌子の怒りも頂点に。

取っ組み合いながら「えせセレブ!」「尻軽!」と罵り合う姿は本性というか、素が出ていて迫力満点でした。もしも目の前であんなケンカが起きたら、フリーズしてしまいそうです……。

女を使って専属モデルにのし上がることも、お金を使ってフォロワーを増やすことも、他人に認められたい、そして自分の存在価値を得たいという承認欲求が招いてしまったことなのでしょう。

葵たちとは違い奈央は承認欲求と無縁に思えていましたが、実はそうではないよう。

街で「モデルですか?」と訊かれたときに自分のことだと勘違いしたこと、バイト先の惣菜屋で奈央特製のポテトサラダが人気なこと……そういったことで、奈央はだんだん承認欲求について理解を深めてきたようです。

そして、今回最大の見どころだと思ったシーンは、奈央がモデルとして覚醒した瞬間です。

夫とデートというコンセプトの撮影では、奈央は珍しく女性らしいワンピースを着用。濃紺のシンプルなワンピースと琥珀色のストールが、普段の元気はつらつな奈央をエレガントな雰囲気に変えています。

とはいえ、服装が変わっても中身は少年っぽい奈央のまま。撮影でも相変わらずの様子でしたが、変化が訪れたのは奈央を見ていた一般人の言葉がきっかけです。

「モデルさんだ!」「きれい!」など、奈央をモデルとして認め、憧れの視線と賞賛の言葉をつぶやいていました。

それを聞いた奈央は、ゆっくりと背筋を伸ばしていきました。そしてストールを脱ぎ、大胆に開いている背中を披露します。

それからの奈央はまるで別人。やんちゃなイメージは消え去り、姿勢がよく、愛しい人へ向けて微笑むような自然な笑顔をするようになりました。カメラに向けて楽しそうに笑う姿には、いままでになかった上品さが漂っています。

いったい、奈央になにがあったの……!? と思うくらい、一瞬のうちに起きた出来事でした。

人から見られること、きれいと言われること、モデルとして認識されること……きっと、奈央のなかにあった承認欲求が刺激されたのでしょう。承認欲求がいい方向に動いた瞬間だと思います。

今回は前半が承認欲求ゆえのトラブル、後半が承認欲求からの成長のストーリーでした。

これからモデルとして承認欲求を満たしていくのか? それとも、承認欲求にとらわれて破滅してしまうのか……? と期待し始めた途端に、洵子からヴァニティ卒業のお達しがきました。

いったい、どういうことなのか? せっかく開花した奈央のモデル意識はいったいなんだったのか? いろいろな疑問が沸き起こり、次回が待ち遠しくてたまらない気持ちになっています。

■『セシルのもくろみ』作品概要

おしゃれから程遠い、ごく平凡な主婦があるきっかけで読者モデルデビューを果たす。

専業主婦・独身・共働き・シングルマザーなど、それぞれの生き方をする女性たちが嫉妬や葛藤し、そして何かをもくろみながら幸せを探し求めていく――。

人から幸せそうだと思われることは幸せなことなのか? 幸せに見られたいか? ファッション誌の世界を舞台に展開される女性たちの物語。

第4話 8月3日 (木)22時〜放送分

■『セシルのもくろみ』キャスト

真木よう子
吉瀬美智子
伊藤歩
板谷由夏
長谷川京子
金子ノブアキ
徳井義実
リリー・フランキー
ほか

『セシルのもくろみ』第5話あらすじ - 読モ卒業、離婚……波乱は続く

https://p-dress.jp/articles/4598

『セシルのもくろみ』第5話のあらすじや感想(ネタバレあり)をお届けします。キャストは真木よう子、吉瀬美智子、伊藤歩、板谷由夏、長谷川京子など。突然、ヴァニティを卒業することになった奈央。気になる5話の展開は――。

神之 れい

関西在住のフリーライター。1984年11月5日生まれ。ライターとは無関係の短大へ進学、一般企業で5年ほど勤めた後にライターへ転身。女性向けウェブメディアを中心に執筆。もやもやを抱える女性のヒントになるような記事執筆を目標に活...

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