1. DRESS [ドレス]トップ
  2. 美容/健康
  3. スキンケアの順番は自由!? 効果的なステップを美容家が解説

スキンケアの順番は自由!? 効果的なステップを美容家が解説

スキンケアの手順が多様化していることをごぞんじですか……? 化粧水の前に使うアイテムやオイル、シートマスクなど、肌の状態に合わせてスキンケアの手順にも変化をつけることが常識となりつつあります。今回は、美容家の継田理恵さんに、スキンケア手順の最新情報を教えていただきました。

スキンケアの順番は自由!? 効果的なステップを美容家が解説

スキンケアの順番が多様化しているのを知っていますか? 化粧水の前に使う導入液や導入オイルが登場したり、洗顔後に化粧水を使わず乳液を使う方法が注目を集めたり。洗顔後、化粧水、乳液……という順番で進めていくものだと思い込んでいると、自分により合ったスキンケアでより良い効果を体感できないかもしれません。

そこで今回は、各スキンケアステップの役割と、独自の順番や新しい順番の考え方を提案しているスキンケアアイテムをご紹介します。

スキンケアの一般的な順番と各ステップの役割

メイクをしている場合、クレンジング、洗顔、化粧水、美容液、乳液またはクリームの順番でスキンケアするのが一般的。導入美容液や導入オイル(ブースター)を使う場合は、洗顔のあとの順番に組み込みます。

それぞれのスキンケアステップは、肌に対してどんな役割を果たしているのでしょうか。ひとつずつ確認してみましょう。

順番1……クレンジング

スキンケアはクレンジングが肝心

メイクをしているなら必ず行わなければいけないのが、クレンジング。肌はうるおいを保つ機能は持ち合わせていますが、メイク汚れをオフする力は備えていませんうるおいを与えるスキンケア以上に、クレンジングは重要です

メイク汚れは油汚れ。メイクは油性の成分でできていることがほとんどなので、油を落とせるクレンジングできちんとオフする必要があります。日焼け止めも油性成分が多いので、日焼け止めを塗ったらクレンジングが必要です

しかし、クレンジング不要で石けんでオフできるメイクや日焼け止めも存在します。石けんでオフできるミネラルメイクなどは、クレンジングが必要ないように設計されているので、きちんと洗顔すればメイクが落とせるでしょう。

でも、自己判断で石けんだけでメイクをオフするのは危険。洗顔料や石けんだけでオフできるようになっているアイテムだけでメイクしていて、さらに正しい洗顔の仕方で丁寧にオフできることが重要です

順番2……洗顔

洗顔は水性の汚れをオフするスキンケアステップ。肌に付着した汗や皮脂、古い角質、ほこりなどの汚れを落とします。

クレンジングの中には、洗顔が不要のものも存在します。角質ケア効果があったり、洗顔で落とす水性の汚れも落とせるように作られたりしていて、“洗顔料不要”と書かれていれば大丈夫でしょう。

これも自己判断で洗顔のステップをカットしてしまうと、汚れや古い角質が蓄積されて、毛穴の詰まりや肌トラブルのもとになってしまう恐れが……。

順番3……導入美容液、導入オイル(ブースター)

洗顔後の清潔な肌に使い、あとに使う化粧水などのスキンケアの浸透をよくするのが、導入美容液(ブースター)です。次の順番のスキンケア成分を引き込むように感じられるので、使うとしっとり感やもちもち感が違います。

導入美容液以外に、オイルをブースターとして使う方法が注目されましたが、導入オイルとして推奨されているもの以外をブースターとして使うときには注意が必要。

スキンケアオイルも植物由来もの、動物由来のもの、ミネラルオイルなどの種類がありますが、脂肪酸組成によって特性が異なります。角層を柔らかくして浸透を高めるタイプのオイルはブースターに向きますが、オレイン酸が多いオイルなど肌の保護に向いているオイルはおすすめではありません。

具体的には、ホホバオイル、アルガンオイル、アーモンドオイル、シーバックソーンオイル、ウチワサボテンオイルなどがブースターとして使いやすいです。とはいえ、ブレンドされてるスキンケアオイルも多いので、“ブースターとしても使える”と記載があるオイルを使うのが一番安心です。

順番4……化粧水

化粧水などスキンケアの手順を見直してみる

洗顔後の無防備な肌を保湿して、次のスキンケアの通り道を整える役割を担う化粧水。肌に与える水分がそのまま肌の水分として留まると考える方もいますが、それならお風呂に入るだけで肌はしっとりぷるぷるになるはず。

化粧水の大半は水ですが、水分を掴んで離さない保湿スキンケア成分も入っています。そのため、お風呂のあとの無防備な肌のように乾燥感はないのです

しかし、肌の水分を長時間維持し、エイジングケアや美白ケアなどをしっかりするには、化粧水だけでは不十分。化粧水だけでスキンケアを完了させてしまったら、肌はどんどん乾燥してしまいます。

次のスキンケアの順番の美容液や乳液、クリームなどで、美容成分や油分も補い、理想的なコンディションを目指しましょう。

順番5……美容液

今どきのスキンケアの順番が斬新

美容液を使わない方もいるでしょう。美容液は理想の肌を目指したいときに、スキンケアの順番に組み込んで使うプラスワンアイテムです

エイジングケア成分や美白成分などをさらにチャージすることで、より満足できる肌コンディションに導きます。化粧水や乳液、クリームではものたりないと感じたときに、一足しすると肌がイキイキするはず。

しかし、使っている化粧水、乳液、クリームを丁寧に使えていないのに、スキンケアステップを増やすのは危ないです。すべてのアイテムが本領を発揮できず、手間が増えるだけで期待するスキンケア効果が感じられないかもしれません。

美容液をスキンケアの順番に入れ込むなら、まずは今のスキンケアを十分活用できているか、お手入れの余裕があるかを確認してからプラスするようにしましょう。

順番6……乳液、クリーム

乳液とクリームは、ブランドによって順番に両方使うことをすすめていることめていることもあります。乳液とクリームの両方を揃え、肌状態に合わせてそれぞれ使う量を調整するものも。

筆者がスキンケアのカウンセリングをしていると、乳液やクリームを使う量がとても少ない人が多いです。乳液やクリームをただのフタと捉えていたり、好みのテクスチャーでないためべたつくのを恐れていたり。乳液とクリームは、しっかりと美容成分を肌に与えるものだと認識して、メーカーが推奨する量を参考に、惜しみなく使いましょう

乳液とクリームは、スキンケア成分を肌に届ける他、油分を補って外的環境から守る役割もあります。乾燥が進んで皮脂量が少なくなっている方は、こっくりとしたクリームを選ぶとよいでしょう。逆にべたつきが悩みでクリームの重たさが気になる方は、ライトな乳液がおすすめです。

新しいスキンケアの順番! 試した人から理想の肌に!?

一般的なスキンケアの順番とその役割を紹介しましたが、近年その順番は自由化している印象! 洗顔後は化粧水を使わず乳液でスキンケアするという新しい順番が人気となったり、ブースターオイルが流行したりと、さまざまなスキンケアの方法が注目を浴びています。

実際に筆者も、一般的な順番ではない“新しい”順番のスキンケアに魅力を感じているひとり。では、筆者が注目している新しい順番のスキンケアアイテムと方法をご紹介したいと思います。

(1)順番は自由!? 状態に合わせて使えるシリーズ……グラフィコ「エナシャス」

オイル、ローション、ミルクの3つのアイテムを、好きな順番で使えるという新発想のスキンケア「エナシャス」。厳しい環境を生き抜く動植物の生命力に注目した、30歳以降の大人肌に立ち向かうオイルチャージ×低刺激エイジングケアを叶えるスキンケアです。

ENACIOUS

3つのアイテムを使う順番を変えることで、アイテムを買い替えなくても肌の調子に合わせたスキンケアが可能

乾燥していてツヤツヤの肌に整えたいとき、デイリーケアにおすすめなのは、オイル、ローション、ミルクの順番。

肌の硬さが気になりふっくら肌に仕上げたいなら、ミルク、ローション、オイルの順番がぴったり。

肌を整えみずみずしく仕上げたいときは、ローション、ミルク、オイルの順番がおすすめです。


「エナシャス」シリーズの共通のキー成分は、マルラオイル、モリンガオイル、サジーオイル、オーツ麦、シアバターといった、厳選し世界各地から集めたオイルと、復活草、大豆芽などのエイジングケア成分、ラベンダーエキス、ローズヒップ果実エキスなどのオーガニックエキス。肌なじみの良いオイルでしっかりと保湿しながら、エイジングケアをサポートする成分と植物の力で、揺らぎやすい肌もイキイキとしたコンディションに導きます。

化粧水には、セラミド、コラーゲン、ヒアルロン酸といった、肌の水分を抱えてキープする成分も使用。とろみのあるテクスチャーで肌にうるおいを与えつつ、こっくりしっとり整えます。乳液には、チレッタセンブリエキスが。肌のキメを整えて、透明感溢れる柔らかな肌に!

筆者も愛用していますが、季節の変わり目など肌がデリケートに感じやすいときにも、心地よく使えて肌状態が整うのを実感。乾燥する日、肌の弾力に自信がないとき、皮脂が十分出るときに合わせて使えるので、肌が求めているスキンケアができていると感じています。うるおいが足りない大人肌の方、ゆらぎ肌の方はぜひトライしてみて!

(2)生の肌をまずうるおいで満たす!……ALBION「エクサージュ モイスト アドバンス ミルク」

ALBIONの乳液

洗顔後まっさらになった肌に、まず乳液でうるおいをチャージするというのがALBION(アルビオン)のスキンケアメソッド。化粧水をつけずに乳液が浸透していくのか、初めて使う方は不安になるかもしれません。

しかし、多くの方がALBIONの乳液先行型スキンケアで実感しているように、乳液がグングン入っていき、肌がとても柔らかく整うのを感じられます。そのあと化粧水を肌に与えると、みずみずしくふんわりした状態に! クリームをなじませて仕上げると、肌がもちもち感とハリに満たされます。

ALBION「エクサージュ モイスト アドバンス ミルク」の使用量の目安は3プッシュ。角層のすみずみまで届けるためには必要な量なのだそう。3プッシュは多いと感じるかもしれません。でも、3プッシュ分の乳液が肌に入ったあとのふっくら感は感動もの! 小鼻などざらつきが気になる部分には丁寧になじませ、しっかり3プッシュ使いましょう。

試しに、化粧水のあと「エクサージュ モイスト アドバンス ミルク」の順番でスキンケアしてみると、悪くはないものの感動のふっくら感はありませんでした。

肌の硬さやうるおいの維持が課題の肌には、ALBION「エクサージュ モイスト アドバンス ミルク」を使い、乳液ファーストの順番でスキンケアしてみてください

(3)“追いマスク”でエステ級の肌に……「KOUJI HIMEライスバリアフェイスマスク MOIST & CLEAR」

シートマスクでエステ級の肌に

筆者が取り入れているのは、スキンケアの順番の最後にシートマスクを使う方法。よくラグジュアリーなエステの仕上げにもシートマスクが使われているので、それを真似ています。

スキンケア成分は肌がふやけている状態だと、浸透しやすいといわれています。一通りスキンケアを終わらせたあとにシートマスクで肌を覆うと、より肌がみずみずしく柔らかい状態に。シートマスクをしているあいだ、肌がずっとみずみずしく柔らかな状態なので、クリームまでの美容成分もシートマスクの美容成分も、じっくりと肌内部に入っていくような感覚になります。

シートマスクはプチプラのものからご褒美級のものまで、さまざまなタイプのものがあるので、気分や肌状態、予定に合わせて使い分けるのがおすすめです。

筆者が最近愛用しているのは、「KOUJI HIMEライスバリアフェイスマスク MOIST & CLEAR」。昔から日本人の肌を支えてきた日本酒由来の成分を使ったスキンケアシートマスクです。原料はなんと、成田山の麓で元禄2年(1689年江戸時代)から300年以上続く老舗酒造の「鍋店」で、醸造に用いている糀から独自抽出した希少価値の高い糀エキスを使用!

コメヌカと米胚芽由来のライスセラミドと、人の皮膚にもっとも多く含まれるセラミドNGを用いて、肌のうるおいをしっかりキープしながらバリア機能をサポートします。

さらに、肌コンディションを整える、異性化糖、アラントイン、グリチルリチン酸2K、ティーツリー葉油、ローヤルゼリータンパク、オウゴン根エキス、ビルベリー葉エキスの7つの成分を採用。大人の女性の肌環境を整えながら、しっとりハリツヤのある肌に仕上げます。

グリーンフローラルの香りに包まれながらスキンケアできるので、うっとり時間を過ごせますよ。ぜひ試してみて。

スキンケアの順番は肌の状態に合わせて

スキンケアの順番は、今やさまざま。メーカーが推奨する順番でスキンケアするのが基本ではありますが、愛用者のオリジナルの使用ステップが肌に合うこともあるかもしれません。順番が自由化されているアイテムを使って、肌コンディションに合わせて順番を変えてみたり、乳液やオイルが先行のスキンケアにトライしてみたりするのもよいでしょう。楽しみながら、美肌を目指したいですね!

継田 理恵

大手化粧品会社で営業を経験後、美容家・ライターとして独立。美容・健康に関する執筆やイベント、コンサルなどを手がける。

関連するキーワード

関連記事

Latest Article