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映画『探偵はBARにいる3』感想。命を燃やすものは、あるか? 大泉洋×松田龍平コンビによる人気シリーズ第3弾!

『DRESS』シネマの時間第18回は、作家・東直己の小説『ススキノ探偵』シリーズを実写映画化した人気シリーズ『探偵はBARにいる』の第3弾! 主演の探偵・大泉洋と相棒・松田龍平のコンビが魅力的です。極上のハードボイルド&エンターテイメントをぜひお楽しみください。

映画『探偵はBARにいる3』感想。命を燃やすものは、あるか? 大泉洋×松田龍平コンビによる人気シリーズ第3弾!

こんにちは。アートディレクターの諸戸佑美です。

あっという間に年の瀬で、皆さんも慌ただしい毎日をお過ごしかと思います。映画好きとしてはクリスマス映画、お正月映画と気になる季節でもありますね。

「シネマの時間」第18回は、札幌在住のミステリー作家・東直己氏の累計160万部を越える代表作「ススキノ探偵シリーズ」を実写映画化した映画『探偵はBARにいる3』をお送りします!

本作は、アジア最北の札幌ススキノの歓楽街を舞台に、縦横無尽に駆け回る探偵の活躍をハードボイルド&痛快に描き、2011年『探偵はBARにいる』で初の映画化。

主人公の探偵は、『探偵はBARにいる』1作目で第35回日本アカデミー賞優秀主演男優賞を受賞した大泉洋、その相棒の高田は同作で日本アカデミー賞優秀助演男優賞、映画『船を編む』にて第37回日本アカデミー賞最優秀賞主演男優賞を受賞した松田龍平が演じます!

このふたりのコンビが、相性ぴったりで絶妙なのです!

ハードな世界観に笑いも散りばめて、絶妙なハーフボイルドに落とし込み、唯一無二の存在感を発揮。

1作目にして日本アカデミー賞優秀作品賞をはじめ、数々の映画賞を受賞し、映画史に残る名コンビとして幅広い世代の心をつかむことになりました。

続く2013年に公開された『探偵はBARにいる2 ススキノ大交差点』もヒットを記録し、待ちに待たれた第3弾がいよいよ12月1日(金)より全国ロードショーです。

謎多き美しいヒロインに北川景子を迎え、俳優としてさらなる飛躍を遂げたふたりが、ついにススキノに帰ってきました。

メガホンをとったのは、国民的人気を誇ったNHK連続テレビ小説「あまちゃん」、「サラリーマンNEO 劇場版(笑)」、「疾風ロンド」を手がけた吉田照幸監督。

ハードボイルドミステリーでありながら、男同士の友情やヒロインとの刹那的な男女の関係など極上のエンターテインメントとして楽しめる本作。アクションシーンや札幌ススキノの歓楽街をはじめ、北海道のさまざまな名所のロケーションも見どころです!

■映画『探偵はBARにいる3』あらすじ――命を燃やすものは、あるか?

札幌にあるアジア最北の歓楽街・ススキノ。

この街の裏も表も知り尽くす探偵のもとに、相棒である高田が人探しの依頼を持ち込んできます。

依頼主は高田(松田龍平)の後輩の原田(前原滉)で、突然失踪した恋人の麗子(前田敦子)を探してほしいというもの。

失踪した女子大生・麗子について調査を開始した探偵たちは、モデル事務所の謎めいた美人オーナー、マリに翻弄されるうちに、いつしか大きな事件に巻き込まれていきます。

店を嗅ぎまわっていたことがバレてしまい、ほどなくマリが、屈強な男たちを引き連れて探偵と高田の前に現れます。

この話に手を出すんじゃないとボコボコにされるふたり。

空手の師範代で喧嘩にめっぽう強い高田ですら、波留(志尊淳)という青年を前に完敗し、事態はただならぬ様相を呈します。

それでも懲りずに調べを続ける探偵。

昔なじみのヤクザの相田(松重豊)や、新聞記者の松尾(田口トモロヲ)というおなじみの仲間から、“ピュアハート”のバックには、札幌経済界で頭角を現している北城グループの社長・北城(リリー・フランキー)という黒幕がいることを聞き出すのです。

マリは北城の愛人でした。

軽い気持ちで依頼を受けた探偵でしたが、麗子が“ピュアハート”というモデル事務所を装った風俗店でアルバイトしていたことを突き止めます。

そしてその店のオーナーと名乗る美女、岬マリ(北川景子)と偶然すれ違い、どこかで見た顔だと、そこでマリと以前に会っていたことを、ようやく思い出します。

なじみの元娼婦・モンロー(鈴木砂羽)がかわいがっていた、頼りなく震えていた若い女性の姿……。

失踪のカギを握るのはマリだと見当をつけ早速、マリの過去を知るモンローを探し訪ねる探偵。

そんななか、探偵はマリの巧妙な罠に落ちてしまいます。

北城のサディスティックな拷問を受け、文字通り死にかけるのですが、高田と共に命からがらピンチを切り抜けます。

しかし今度はマリ共々、北城に追われるハメに。

実はマリも昔会った探偵のことを覚えていたのでした。
そしてマリは探偵にある相談をするのです。

「助けてください。あなたしか頼る人がいない」

それはマリのすべてをかけた切なすぎる依頼でした。

物語は一気にクライマックスに……!

本作は、北海道出身で深夜番組「水曜どうでしょう」(HTB/96〜)でブレイク、演劇ユニットTEAM NACSに所属しながらNHK大河ドラマや『駆け込み女に駆け込み男』などの映画に主演し、活躍めざましい大泉洋が、誰もが認めるはまり役で地元・北海道を舞台に生き生きと演じる様が楽しい。

相棒の飄々としていながら喧嘩にめっぽう強い高田演じる松田龍平も魅力的!

夏の北海道も良いですが、雪の舞降る冬の北海道も美しく、物語とあいまって深い余韻を残します。

ぜひ映画館でお楽しみください!

■映画『探偵はBARにいる3』作品紹介

2017年12月1日(金)より渋谷TOEI、TOHOシネマズ新宿ほか全国ロードショー!
公式ホームページ http://www.tantei-bar.com

原作:東 直己 「ススキノ探偵」シリーズ(ハヤカワ文庫)
監督:吉田照幸
脚本:古沢良太
音楽:池 頼広
製作:多田憲之、亀山慶二、木下直哉、間宮登良松、畠中達郎、伊藤亜由美、香月純一、
樋泉実、狩野隆也、山田裕之、広瀬兼三、吉村和文、伊藤裕章、森君夫、早川浩
企画プロデュース:須藤泰司
Co.エグゼグティブプロデューサー:佐々木基
プロデューサー:栗生一馬、川田亮、八木征志
キャスティングプロデューサー:福岡康裕
音楽プロデューサー:津島玄一
ラインプロデューサー:林周治
撮影:田中一成
Bカメラ:古長真也
照明:吉角荘介
美術:福澤勝広
装飾:大庭信正
録音:田村智昭
整音:小林喬
編集;只野信也
音楽:池頼広
スタントコーディネーター:辻井啓司、出口正義
視覚効果:豊直康
スクリプター:北濱優佳
スチール:奈良則孝
助監督:増田信弥
製作担当:曽根晋、片平大輔
製作国:日本
製作年:2017年
映倫区分:G
配給:東映
上映時間:122分
(C)2017「探偵はBARにいる3」製作委員会

■映画『探偵はBARにいる3』キャスト

大泉洋=探偵
松田龍平=高田(相棒)
北川景子=マリ
前田敦子=諏訪麗子
鈴木砂羽=モンロー
リリー・フランキー=北城仁也
田口トモロヲ=松尾
志尊淳=波留
マギー=源
安藤玉恵=峰子
正名僕蔵=教頭先生
篠井英介=フローラー
松重豊=相田

【シネマの時間】
アートディレクション・編集・絵・文=諸戸佑美
©︎YUMIMOROTO

諸戸 佑美

本や広告のアートディレクション/デザイン/編集/取材執筆/イラストレーションなど多方面に活躍。

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