目からウロコのスマホ撮影テクニック! 料理がおいしそうに見える裏技
SNSにUPするのに、うまく撮ればインパクトが出るのに、自分の撮影では見映えが……と残念なことも多いお料理の写真。おいしそうに見える料理の写真にはちょっとした撮影の工夫があるんです。
旅するジャーナリスト小野アムスデン道子です。旅の最中においしい料理に感激して、SNS用にと撮影したのに何だかおいしそうに見えない……そんな悩みに、なるほどと目からウロコのちょっとしたスマホ撮影テクニックを聞いてきました。
レクチャーしてくださったのは、フォトグラファーの佐藤朗さん。
felica spicoという料理専門の写真教室を開催して、これまで4000人以上に料理をおいしそうに撮るコツ教えてこられたそう。今回は2017年5月に発売されたデュアルレンズスマートフォンの「ZTE BLADE V8」(3万4800円税別)を使用した体験教室でした。
佐藤さんによると上手にスマホ撮影する手順は以下の4つ。
1.仕上がりの写真イメージをまず決める
2.どういう光で撮るか決める
3.カメラの機能を設定する
4.料理にポーズをつける
■おいしそうな料理の構図は対角線
まずは、仕上がりの写真イメージですが、重要なポイントは3点。
1.料理は大きく撮る
スマホで撮った写真は(SNS用などで)スマホで見られることが多いので、お皿が切れてしまうくらい寄って撮る方が見映えがするのです。
2.少し左右や上下のアングルから撮る
左右にアングルを振るとニュアンスが出やすく、高さのある料理は下から撮ると、逆に平たいピザなどは真上から撮るときれいに写ります。
3.被写体をど真ん中ではなく左右どちらかに寄せる
人は、真ん中に物があるとそれしか見ません。どちらかに寄せることで空間が認識できて雰囲気が出るのです。
また、物をどう配置するかのコツは、まず2個のものを置く時は対角線上、3個だと“く”の字、4つめはジグザグというように順に対角線に置いていくと、画面の隙間が埋まっていくのでバランス良くなります。
■まともに光を当てるのは実はNG
料理にまともに光が当てて(順光)撮るのがよいと思ってしまいがちですが、実は斜め(または横)から光が入る状態がベスト。
料理の写真は、立体感とツヤとの両方が出ないとおいしそうに見えません。立体感を出すためには、明るい部分と暗いシャドウが必要ですが、まともに正面から光を当てると全部が明るく、のっぺりと光の反射がないように見えてしまいます。
NG例
OK例
窓際の撮影だと、自分の背中から光が当たるのではなく、窓に対して少し斜めになるようにすること。そして自然光で撮るときは、なるべく室内の電灯は消して撮ります。
■ズーム設定を少し変えればぐんと美味しそうに
「ZTE BLADE V8」は、カメラ設定において、露出補正が0.1刻みでできたり、色温度(赤み・青み)の設定も細かいのですが、一般的には色はあたたかみの出るように、明るさは好みで決めてよいそう。
重要なのはズーム設定で、2〜2.5倍のズーム設定がベスト。少し拡大すると、物の形のゆがみが出ないのです。
写真提供:felica spico 佐藤朗
料理専門の写真教室 felica spico http://felica-spico.com/
■撮るものを大きく扱うのがコツ
料理にポーズをつける際のコツは、物を大きく扱うこと。スマホでの料理撮影で、小さく料理を撮ると見映えがしません。大きく撮る代わりに、ちょっと端を切って、バックにあるテーブルやクロスを入れると、質感が出てぐんと雰囲気が出ます。
今回使用した「ZTE BLADE V8」には、リフォーカス機能という撮影した後にボケ効果を調整できる機能がついています。よく「手前にグラスを置いて後ろの背景がぼんやりと入る雰囲気写真を狙って撮りたい」というようなケースがあると思いますが、撮影した後に調整できるというすぐれもの。以下の2枚は、リフォーカス機能を使用しています。
日進月歩のスマホ機能と、ちょっとしたアドバイスでスマホの料理写真の見映えが変わるのに驚いた勉強会でした。
提供:ZTE BLADE V8
http://www.ztemobile.jp/products/v8.html