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男捨離のベストタイミングは、幸せよりも不安・不満が上回り始めたとき

「男捨離」とは、離れがたく思っている男性との関係を思い切って絶ち、新しい出会いを呼び込めるよう、身辺を整理すること。今回は「彼女がいる男」と関係を持ってしまった場合の、「男捨離」のタイミングについて考えていきたい。

男捨離のベストタイミングは、幸せよりも不安・不満が上回り始めたとき

■致命的な欠陥をカバーする魅力を持つ男って、別れられない

「そんな男とは別れた方がいい」と言うのは簡単だ。たとえば暴力を振るう男、金銭的にルーズな男、何をするにも面倒くさがる男……。挙げていったらキリがない。

ただ、コトはそんなに単純じゃない。「別れた方がいい」とすぐに決断できるような相手だったら、とっくにとっとと、別れているのだから。ズルズルと関係を続けてしまうような男というのは、致命的な欠点が気にならないほどに魅力的な場合が多い。だから「そんな男とは別れた方がいい」と頭ではわかっていても、なかなか一歩を踏み出せない。

■好きになったのは「彼女」がいる男

昔、大好きな男性がいた。ふたつ年上で、とろけるように優しかった。

だけど、彼には致命的な欠点があった。「彼女」がいたのだ。そのことを公言しながらも、彼はまるで恋人のように、私に対して振る舞った。「彼女」とは遠距離だったので、私と彼は「会いたい」とお互い思えば、気軽に会える関係性だった。「彼女」がいることを抜きにすれば完璧な恋人のように思えた。

花火大会やビーチへのドライブ、時には人気のレストランでデート。誕生日にはホテルを予約してくれて、誕生石の指輪と花をくれた。ただし月に1回のどこかの週末、そしてクリスマスと彼の誕生日だけは、「彼女」との予定が優先された。

心のどこかで、いつか彼は「彼女」とは別れるんじゃないかと期待していた。ただ、どんなに時が流れても、彼は一向にそんな素振りをみせなかった。そしていつからか、正々堂々と口に出せない関係への疑問、「彼女」への後ろめたさと苛立ち、そんな感情が、心の奥で絶えずうずまくようになった。

彼といる間はいつもとても楽しかった。たとえ彼女がいたとしても、一緒にいられるだけで、幸せだと思うこともあった。ただ、彼と会っていない間は、都合のいい女である自分に嫌気がさす。そして、こんなだらしない関係、早く清算しなきゃと考えずにはいられなかった。

一緒にいるときは楽しい。だけど離れると、つらい。そして徐々にその「つらい」気持ちは膨らんでいった。

■「男捨離」すべきタイミングとは

断捨離ならぬ「男捨離」。男を捨てて整理すべきタイミングとはいつなのか。

それは「安堵と幸せ」をくれる男から、それ以上の「不安と不満」を受け取り始めたときからだ。私たちは、既にあるものを失うことを、極端に嫌がる。だから、ついつい「安堵と幸せ」をくれる男との別れを躊躇してしまう。

だけど、考えてみてほしい。会っていない時間の大半を「不安と不満」で埋め尽くされるのだとしたら、それは束の間の「安堵と幸せ」の代償としては大きすぎる。散々悩んだ末ではあるけれど、私は大好きだった「彼女」がいる男性と、金輪際会わないと心に誓った。「さようなら」のメッセージを送った後、連絡手段をすべて絶った。

何度か私の住むマンションまで来たようだけど、インターホンには一切応答せずに、そして「男捨離」に成功した。1カ月くらいは張り裂けるような気持ちで過ごしたように思う。食欲もなくなったし、買い物に出かけるのも飲みに行くのも、億劫になった。

でも、たったの1カ月だった。今まで「不安と不満」の引き換えに手に入れていた「安堵と幸せ」の不在に慣れると、ずいぶん心穏やかに毎日を過ごせるようになった自分がいた。

■男捨離は新しい出会いを運んできてくれる

そして、ほどなくして、別の男性と出会った。「彼女」がいる男との付き合いに比べると、心の平安は比べ物にならなかった。友人にも紹介できるし、街だって堂々と歩ける。そして、多少連絡がつかなかったとしても、嫉妬心に駆られるようなことがなくなった。

愛の形にはいろいろあるし、離れがたい理由も人それぞれ。だから「こんな男とは別れた方がいい」なんて他人がどうこう言えることじゃない。

とはいえ、もし彼といることで生じる「不安と不満」が、彼といることで得られる「安堵と幸せ」を上回るのだとしたら、それは「男捨離」を考えるべきタイミング。たとえどんなに優しくて魅力的であったとしても、「不安と不満」をあなたに運ぶ男は、少なくともあなたにとっての「いい男」ではないのだから。

綺麗な別れ方を紹介。相手も自分も傷つかない平和な別れをつくる方法
※この記事は2017年2月27日に公開されたものです

makicoo

1977年生まれ、宮城県仙台市出身、早稲田大学卒。大学在学中から大手女性誌やムック本などで占い、美容、投資、セックスなど多岐にわたるジャンルの記事を執筆。結婚、離婚を経て、妊娠出産を契機に40歳で再婚。現在は外資系企業でカス...

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