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専業主婦になりたい女性が増えている?

「好きな仕事を選び、好きな時に仕事をする」という、誰しもが憧れるライフスタイル。安藤 美冬(あんどう みふゆ)さんの連載第6弾は、「"選"業主婦」という新しいあり方についてお話を伺いました。「"専"業主婦」になりたいという女性が増加している背景には、好きな人と好きな場所で働きたいという憧れがあるのかもしれません。

専業主婦になりたい女性が増えている?

先日、下北沢のB&Bという書店にてイベントに登壇してきました。

今回は話し手ではなく、モデレーターです。NHK出版より発売された書籍『女子会2.0』の刊行記念イベントとして、寄稿された白河桃子さん、水無田気流さん、千田有紀さん、西森路子さん、石崎裕子さんをお迎えして、2日間に分けてトークセッションが行われました。

両日ともに「ビッグダディ×美奈子」というキーワードからはじまって「矢口真里さん不倫」「シニア男性誌上のセックス特集」などといった時事ネタから、女子の就職、結婚、子育て問題という社会ネタまで満載の内容だったのですが、大いに考えさせられたのが、「20代女性の専業主婦願望が高まっている」というデータについてでした。

■内閣府の調査結果に疑問が湧く

内閣府の調査結果によると、20代の男女ともに「男性は外で働き、女性は家庭を守るべきだ」と答えた率が上昇しているというのです。

また、日経新聞など各メディアでも、「女子大生を中心に、専業主婦願望が高まっている」という論調の記事をよく見かけるようになりました(参考:日経新聞生活面の記事)。

『DRESS』を読んでいる女性たちにとっては、意外なデータかもしれません。仕事を持ち、経済的にも精神的にも自立することを勝ち取ってきた誇りとして、「若さという価値のあるうちに結婚相手を見つけて、安定した会社員である夫の稼ぎで一生暮らしたい」という価値観には眉をひそめる人も多そうです。

もっとも現実問題として、リストラやボーナス減などが当たり前となりはじめている現代においては、夫の稼ぎだけに頼るのはリスクが高すぎます。子育てへの強い思いがあるとしても、上の世代の良い部分だけを切り取って「専業主婦=ラクで楽しそう」という図式をつくりあげるのはあまりに現実離れしているというもの。

ただ、こうした女性たちと比較的年齢が近い私としては、こうしたアンケート結果や記事には「?」マークがつきます。女性たちが望むのは、本当に「専業主婦的生き方」なのでしょうか。

■女性たちが望むのは「"選"業主婦」

専業主婦と選業主婦

私は、「専業主婦」ではなく、「選業主婦」をいうキーワードにその答えがあると考えています。

つまり、「好きな仕事を選んで、好きな時に仕事をする」というライフスタイルへの憧れです。

嫌な仕事はしたくない。
会社という組織に染まりたくない。

そんな気持ちへの反動として、「主婦的生活」を選んでいるだけであって、実際に彼女たちへの質問の仕方を変えれば、答えは違ってくると思います。

■多くの女性たちの本音

自分の得意なことや好きなことで仕事をする。

好きな人と好きな場所で好きな時間に働く。これが、多くの女性たちの本音だと思います。仕事は与えられるもの、が圧倒的なリアルである日常から離れて、愛する家族に囲まれて、愛せる仕事に打ち込むこと。例えれば、女優の中山美穂さんのような存在です。

才能ある夫をつかまえて、子育てに打ち込み、時々選び抜いた一流のCMや映画に登場し、ドラマへの出演で話題をさらう—。

こうした例で言うと、他には後藤久美子さんなどが挙げられます。ちょっと大げさかもしれませんが、現代女性が憧れる生き方を体現したのが、彼女たちなのです。

安藤美冬の結論。

「実は、20代女性の心をとらえているのは、選業主婦願望である」。

これを読んでいるみなさんは、どうお考えですか?

安藤 美冬

フリーランサー、コラムニスト。1980年生まれ、東京育ち。(株)集英社で広告と書籍の宣伝業務を経て独立。組織に属さないフリーランスとして、ソーシャルメディアでの発信を駆使した肩書や専門領域にとらわ れない独自のワーク&ライフ...

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