美しく見える座りかたのコツ
なにげない心がけで、日常のちょっとしたふるまいがグッと洗練されて見えます。『世界一美しいふるまいとマナー』(諏内えみ著/高橋書店)より、今日から実践できる日々の所作のコツを掲載していきます。今回は、美しく見える座りかたをご紹介。
オフィスやカフェなど、座っている姿をみられるシーンは思いのほか多いもの。いつだれに見られても恥ずかしくないよう、美しく隙のない座り方を身につけましょう。
■座っているときの姿勢
膝の角度と指先を意識して座る
背もたれに寄りかからず、骨盤をしっかり立て、膝の角度が90度になっているのが、美しく見える基本の姿勢です。足を投げ出したり、逆に両足を椅子の下に引っ込めてしまうと、だらしなく、脚も短く見えてしまいます。とくに、テーブルがあると気が緩むのでご注意ください。
しかし、仕事などで長時間座っていると、徐々に姿勢は崩れてしまいがち。そんな方には、ネイルなど指先を整えておくことをおすすめします。仕事中も美しい手元が目に入れば、きっと気持ちが引き締まり、背筋も伸びることでしょう。
■椅子に座るとき
スカートは片手で押さえて座ると優雅に
座るときは、前かがみの姿勢にならないよう、背筋をキープして。片足を引き、引いた脚を支えにしてゆっくりと腰を落とします。
そのときは、スカートの押さえかたを意識しましょう。シワを気にしすぎて両手でスカートをなでおろしながら座るのは、品がなく幼い印象に。片手でスッと押さえて座ると、洗練されて映り、前かがみにならず、美しい姿勢のまま座ることができます。
■立ち上がる一瞬も美しく
静止していたものが動き出すので、座った姿勢から立ち上がるときは、人の視線が集まります。スマートにスッと立ちたいものですね。
上体を前傾させ、椅子に手をついて「よいしょ」と立ち上がる方も多いですが、品のある女性としては避けたいところです。また、両足を引いて立つのも脚が綺麗に見えません。
ここで上品に見せるポイントは、片足だけ引いて立ち上がるということ。上体を前傾させずに、背筋も脚も美しく立ち上がれます。座るときと反対の流れなので、座り方とセットで覚えておきましょう。
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