美しく見える立ちかた、歩きかたのコツ
なにげない心がけで、日常のちょっとしたふるまいがグッと洗練されて見えます。『世界一美しいふるまいとマナー』(諏内えみ著/高橋書店)より、今日から実践できる日々の所作のコツを掲載していきます。今回は、美しく見える立ちかた、歩きかたをご紹介。
■基本の立ち姿勢
耳、肩、くるぶしが一直線になるように
すべてのふるまいの基本となるのが、姿勢です。姿勢が美しくないと、自信がないように見えてしまいます。
美しい立ち姿勢の基本は、耳、肩、くるぶしが一直線になっていること。自分で意識しづらい方は、壁に背をつけて立ってみてください。このときに、顔・肩甲骨・ヒップかかとの4点が壁に触れている状態が、最も美しく映る姿勢です。
壁がなくても、首を上に伸ばすイメージで鎖骨を開けば美しい姿勢に。姿勢を意識すると、普段より身長が2cmほど高く見えることも。
■待ち合わせのとき
前後に脚をずらし、待ち合わせの相手をハッ!とさせる
待ち合わせのときなどは、つい片足に重心をのせた「休め」の姿勢をしてしまいがちです。これは楽な姿勢ですが、だらしがなく、スタイルが悪く見えてしまいます。
脚は左右に開かず、前後にややずらして立つと、美しく見えます。さらに、前側の膝を少し内側に曲げると、脚が細く見え、O脚も隠せます。待ち合わせや、電車を待つとき、信号待ちの交差点などで、実践してみましょう。
『世界一美しいふるまいとマナー』(諏内えみ著/高橋書店)
■歩くときの姿勢
1本線の上ではなく、1本の線をはさむように歩くと美しい
服装やヘアメイクを優雅に決めていても、歩きかたによってスタイルが悪く見えたり、実年齢より老けて見えたりします。
前述の美しい立ち姿勢で、かかとから着地して歩くのが、基本の歩きかた。さらに、視線をまっすぐ前に向けると、凛とした印象に。1本線の上や、脚を交差して歩く、モデルウォーキングと呼ばれる歩きかたが美しいと思いがちですが、プロの真似すると、O脚など脚の欠点を強調してしまうことも。脚の隙間を閉じ、1本線をはさむイメージで歩くほうが自然で美しく見えます。
■階段を上り下りする
かかともしっかり階段にのせて
階段を上るとき「楽だから」と、かかとを階段にのせずに上っていませんか。たしかにこのほうが疲れにくいかもしれませんが、美しくは見えません。ヒールをしっかりと階段にのせて上りましょう。
手すりはつかむのではなく、手を軽く添えるくらいが優雅に見えます。目線を足元ではなく少し上に向けると、前かがみになるのも防げます。
『世界一美しいふるまいとマナー』(諏内えみ著/高橋書店)
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